太陽と月のアスペクト=自己実現と言われます。
そして自分もこの言葉を使います。
しかし、本質的な部分として、そもそも「自己実現」っていったい何なのだろうか。
講座中にこんな疑問が急に浮かんできて(水星と天王星合)、挙手してまで聞く私
なんとなく。
「なりたい自分になる!(なれる)」のように考えがちですが。
これは字面がそうイメージさせるのかもしれません。
占星術で、自己実現を示す天体は、冒頭でも触れた通り「太陽」と「月」です。
太陽とは、人生そのもの。
この天体を輝かせるために生きるので、太陽は生命の与え主とも呼ばれています。
対して月は、満たされるべき自己の感情。
月のあるハウスは揺らぎやすいといわれますが、
それは月が満ち欠けをする(形が変わる)天体であることを考えると納得がいくでしょうか。
揺らぐ、ということは不安になるのと同義です。
満たしたい。というよりは、満たされていないといけない。
のような、本能的な部分を担っています。
本能=潜在意識ということです。受動的。
そして、生きる目的である太陽というのは顕在意識。こちらは能動的です。
この掛け合わせ。
潜在意識と顕在意識を合致させるということ=自己実現
これがホロスコープ的解釈です。
なので、ミッドポイントでの太陽と月の軸というのはエナジーポイントと呼ばれるのですね。
一見すると。
何が幸せで、何が幸せでないのか。
幸せ=自己実現のようなイメージもわきますが。
そういう思考よりも、もっと高次元な気がします。
逆に言うならば。
意識と無意識の剥離=幸せというのは、どこか無理があって、
それはちょっとありえないかな。とも思います。
占星術を日本語で学ぶ。というのは、
風サイン=windと想像してしまうように、言葉に引っ張られがちになるのが難しいです。
だからこそ、ひとつひとつの天体の意味をきちんと理解するのが大切で、
ということはやはり基礎がまず何よりも大事なのだと、ミッドポイントやハーモニクスを習うたびに思い至るのでした。