ネイタルチャートとは、私はこういう人生を描いていきたいです。
という本人の意図した人生の縮図であり、航海図とも例えられます。
このチャートを選んで生まれてきたのは自分であって、
なので行いの全ては自分の所為であると言い換えることができるでしょう。
なぜならば、宇宙のビッグバンが如く、産道を押し開きこの世に生を受けるその瞬間を選んだのもまた、
自分の意志だからです。
人生は分かれ道の連続で、航海図通りに人生が進んでいきますが、途中様々な選択を強いられます。
Aの道を選んでも。
Bの道を選んだとしても。
最終的な到達地点はほぼ変わりませんが、大きく実るか、それなりで終わってしまうかというのは
自分で決めた選択の結果に他なりません。
遺伝というのは、生まれながらに備わっている才能や資質において、親から子へと伝わっているものを言いますが、
自分のチャートを選んで生まれてくるという理論において、両の親からどの資質をもらうのか。
というのを決めたのもまた、自分という事になるんですね。
例えば私は母親から水星と天王星のコンジャンクションを遺伝しています。
これは姉と、弟は持っていません。
しかし、母の持つ水星とドラゴンヘッドのスクエアというアスペクトを、姉も弟も継承しています。
色々調べると興味深いです。
ただ母も父も出生時間が不明なので、月とアングルが読めません。
代わりに、全員の時間が判明している娘と自分、前夫の3人のチャートで見比べてみました。
・娘のアセンダントは前夫のICと同じサイン
・ICは私のアセンダントと同じサイン
・月と水星のオポジションは、前夫の月と水星のスクエアから
・12ハウスの冥王星は前夫から
ザっと調べただけでも、かなりの資質を前夫から継承しています。
娘は月と木星が合なのですが、前夫は太陽と木星が合です。
こんな所もそうなのでしょう。
興味深いのは、こんなに色々なものを継承しているにも関わらず、太陽はノーアスペクトであること。
対して、月はハードなものも含めてアスペクトが多いです。
ハーモニクスはどうだろうか。
と見てみると、私の「億万長者願望」でありますハーモニクス5の
月、木星、冥王星のTスクエアが
娘は月、木星、冥王星の合という形で継承していました(さすが親子)
私は月とMC、太陽と冥王星というアスペクトをハーモニクス8に持ちますが
娘はハーモニクス7にこのアスペクトを持っています。
太陽と冥王星のアスペクトは前夫がハーモニクス7に持っているので、
やはりここから継承したのかもしれません。
何においても5というのは根源的な欲求を示すものになりますが、
ネイタルチャートが発展したもの=ハーモニクスです。
なので先にネイタルの配置があって、
結果としてハーモニクスにそのアスペクトができるという事になりますよね。
そう考えると
数字を幾重にも掛け合わせることでハーモニクスのチャートが生まれるのに、
その掛け合わせた先の天体とアスペクトに、親子間で同じ配置が見られる。
考えれば考えるほどに不思議であって、理屈では説明がつかない部分でもあり、素敵な話だなと思ってしまうのでした