水星がOOBしている方を調べていて、片っ端から出してみても全然見つからず。
視点を変えて、「職業で考えた時に、水星を使う方」というので作家さんは?と。
一番に思い浮かんだのが宮部さんでした
私は宮部さんの作品がとても好きなのですが、長く複雑な小説の、一見するとばらばらの視点と時間軸で進んでいく物語たちが、最後。
たくさんの結び目が順に解けていくが如く、ひとつづつの伏線が回収されていく様は見事としか言いようがありません。
どういう思考回路をしていたら、こんな風に作品を描いていけるのだろう。
というのを作品を読むたびに考えていたので、水星がアウトオブバウンズしていたので納得したのがひとつ。
そしてこの水星は射手座になります。文体に癖がないというのも、宮部さんの特徴かなと思うのですが。
太陽は山羊座なので、どこか教科書的な固さを感じるものの、非常に読み進めやすいです。
プロの作家さんなので当然ともいえますが、句読点、語彙、文の構成などなど。
時に目が滑る程に、読みやすいんです。
なので、長編の作品であっても、途中で「これってなんだっけ?」と話の筋以外のことを考えたり、詰まることがないので、作品を読むことに集中することができます。
このあたりの軽やかさは、射手座の水星の成せる業でしょう。
ハウスが読めないので、天体とのアスペクトで読んでみると
海王星に対し
・太陽がセプタイル
・月がトライン
・金星がスクエア
・火星がトライン
・木星がセクスタイル
と、海王星のアスペクトがハード、ソフトともに非常に多いです。
天王星に対し
・水星がトライン
・火星がセミスクエア
・木星がセスキコードレイト
土星はノーアスペクトです。
海王星のアスペクトの多さは、
「読者を自身の世界観に引き込むような作品を作る」
ことができますし、そのような力。つまり魅せ方に長けている。ということでしょう。
天王星と水星、火星、木星のアスペクトにおいては、時代小説、SF、ミステリーなどなど。
様々なジャンルの作品を執筆されている。という点に象徴されるのかもしれません。
土星について、ノーアスペクトですと、出すぎるか、引っ込むか。のような作用がありますが、
あれだけの長編小説を、息を切らさずに書き続けられる。という点では、土星の持つ継続性や忍耐力が発揮されていることと思います。
最後に。
ウィキペディアを読んで知った事なのですが。
1983年(昭和58年)・23歳の時、発売されたワープロ(ワードプロセッサ)を、仕事に必要になると買った宮部は、勤務後に自宅で文字打ちの練習を始めたが、突然、長文を作り始めて辞められなくなった。そのうち、自分が打っているのは「小説」だと気付いた。毎晩、睡眠時間を削って深夜まで打ち続け、腕まで痛くなっても辞めない宮部は、親に叱られても聞かず、生涯初の小説を完成させてしまった。のちに宮部は『朝日新聞』夕刊連載コラムの中で「ミヤベミユキという小説家はワープロ様抜きでは生まれなかった」と振り返っている
・文字打ちの練習がやめられなくなり
・毎晩、睡眠時間を削って深夜まで打ち続け
・腕が痛くなってもやめなかった
このあたりは、水星、火星のOOBが非常によく出ていると思いました。
アウトオブバウンズは、ともすれば執着にもなりえます。
ご両親に叱られてもやめなかった。という部分は、よそ見できない山羊座の要素が含まれていてかわいいですね
ノーアス土星の継続力に加え、アウトオブバウンズの火星が冥王星とでセクスタイルを取ってもいるため、スタミナ切れを起こしにくかったのではないでしょうか。
いろいろな作品を拝読させていただきましたが、ソロモンの偽証が発売になったころ。
実家に帰省していた私は、毎晩夜中の3時4時までかけて夢中になって読んでいました。
「そんなに面白いなら、読み終わったら貸してくれ」
と父に頼まれたのですが、貸すことなく父は亡くなり、それっきりになってしまったことが懐かしい。同時に、すこし悔やまれます。
読了するまでの寝不足な日々も懐かしく。
私も山羊座の火星がOOBしているため、早く結末が知りたいと、読み切ることへの執着心があったと思います(余談)
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