常磐開発がMBOを公表。対象者の経営陣のみでファイナンスはみずほ銀行のみのためファンドなしのデットMBO。

13日終値時点で約46億円の時価総額でPBRは0.49倍

本年中にTOB期間が終わる非公開化案件としては最後の案件となります(12月29日は行政の休日の為)。

公開買付者であるエタニティは、常磐開発の代表取締役会長である佐川藤介氏及び対象者の取締役である篠原浩氏が2020年10月13日付で設立した会社で、佐川氏が90%、篠原氏が10%を出資。

 

■TOB概要

・TOB価格は1株7,800円

・買付予定数の下限は522,700株(所有割合で66.67%)、上限はなし

・応募合意は、対象者の筆頭株主であり主要株主である常磐興産(所有割合12.76%)、佐川氏(所有割合0.59%)、篠原氏(所有割合0.01%)の計13.36%

・TOB期間は2020年11月16日から2020年12月28日までの30営業日、TOB決済日は1月6日

 

■専門家

・公開買付代理人はみずほ証券、レンダーはみずほ銀行

・対象者はFA及び算定人としてとラスティーズ・アドバイザリーを、リーガルアドバイザーとしてTMI総合法律事務所を選任

 

■資金調達

・みずほ銀行から65億3400万円をじょうげんとする借入で対応

 

■バリュエーション

・公表日の前営業日終値に対して32.20%、過去1か月、3か月、6か月の終値平均に対して32.97%、35.02%、42.28%のプレミアム

・トラスティーズの算定レンジは市場株価法で5482円~5900円、類似会社比較法で6812円~8458円、DCF法で7149円~8520円

・類似会社比較法では徳倉建設、守谷商会、佐田建設及び金下建設を選定し、EV/EBITDA倍率を用いて算定

・DCF法では、割引率として9.93%~11.93%、永久成長率として-0.5%~0.5%で算定

・トラスティーズはFOの提出はなし

・BPSは12,056円(20年3月末)で修正PBRは0.65倍

・過去10年の株価推移は以下の通り