計算速度、世界1位奪回=日本の次世代スパコン「京」-理研、富士通
理化学研究所と富士通が共同開発している
日本の次世代スーパーコンピューター「京(けい)
」(神戸市)が20日、スパコンの計算速度世界
ランキング「TOP500」で1位を奪回した。
同ランキングで日本のスパコンが世界トップに
なるのは、2002~04年の間、1位だった海洋
研究開発機構の「地球シミュレータ」以来。
1秒当たりの計算速度は8162兆回で、昨年
11月の同ランキングで、初めて1位を奪取した
中国のスパコン「天河」の2566兆回を3倍以上
も上回った。
京は、1秒間に1京(1000兆の10倍)回の
計算能力を目指す国家プロジェクト。昨年9月
以降、計算機本体の搬入を開始し、現時点の
CPU(中央演算装置)の数は6万8544個。
最終的には8万個以上のCPUを並べる。上位
にランク入りしている他のスパコンに比べ、理論
上の最高性能に対する実際の計算能力(実行
効率)が93%と非常に高いことに加え、性能
当たりの電力消費が少ないのも特長。
06年の開発開始以来、総事業費は1120
億円で、理研が運用を、富士通が開発を担当。
来年6月に目標とする1京回の計算能力を達
成し、同11月に利用を開始する計画。生命科
学や材料科学、気象変動の解明など幅広い
分野での活用を目指す。
プロジェクト進行中の09年5月には、製造を
共同で担当していた日立とNECが経済的事
情などから離脱。同年11月の事業仕分けで
は、仕分け人を務めた蓮舫氏(現行政刷新
担当相)から「世界一になる理由は何か。2位
じゃ駄目なのか」などと指摘され、110億円
の予算削減を余儀なくされた。