「ナルニア国は日本」流した瓶が兵庫に到着
韓国の少女がメッセージを入れて流した瓶が、
日本海を挟んで約600キロ先の兵庫県香美町
の海岸に流れ着いた。拾った住民は名前を頼り
に3カ月がかりで少女を捜し出し、韓国で対面し
た。香美町は少女を夏休みに町に招き、地元の
子どもたちと交流してもらうことを検討している。
少女はソウルに住む小学4年生、チェ・ヨウォン
少女はソウルに住む小学4年生、チェ・ヨウォン
さん(9)。「私は韓国に住んでいます。名前はチ
ェ・ヨウォンです。(数え年で)10歳です。私の夢
は大統領になることです」。ハングルと英語のメモ
を長さ11・5センチのガラス瓶に入れて昨年12月
、家族旅行先の韓国東部、江原道束草で海に投
げ入れた。
知らない人に自分の思いを伝えるメッセージボ
知らない人に自分の思いを伝えるメッセージボ
トルの話を幼いころに本で読んでいた。神秘の
王国を兄妹が冒険するファンタジー映画「ナルニア
国物語」を見た直後、「ナルニア国に届けば、きっ
と願いがかなう」と思い、試した。
拾ったのは香美町に住む同町嘱託職員、今井
拾ったのは香美町に住む同町嘱託職員、今井
裕子さん(42)。砂浜に流れ着く漂流物の調査を
していた今年2月、ゴミと一緒に瓶を見つけた。
「少女の夢がこもったメッセージ。ちゃんと日本に
たどり着いたことを知らせたい」と強く思い、氏名・
年齢を手がかりに、民宿経営の夫学さん(44)と
一緒にツイッターで送り主捜しを始めた。ラジオ
で日本語放送を流す韓国のKBSに電子メールも
送った。
KBSは番組で瓶の話を取り上げ、送り主を調査。
KBSは番組で瓶の話を取り上げ、送り主を調査。
チェさんがインターネットの子ども新聞に「私の夢
は大統領」と投稿した記事を番組関係者が見つけ、
送り主と確認して4月2日に今井さんに伝えた。
今井さん夫婦は5月1日、通訳と一緒にチェさん
今井さん夫婦は5月1日、通訳と一緒にチェさん
が住むソウルのマンションを訪れた。「ボトルを見
つけてくれてありがとう」と書いた手紙を渡された
今井さんは涙ぐみ、チェさんを抱きしめた。「届いた
のがナルニア国でなくてごめんね」と話すと、チェ
さんは「私が流したボトルを大切にし、こんなに一
生懸命捜してくれるなんて。私にとって(理想の国
)ナルニアは日本でした」と答えたという。
-毎日新聞より。