くるり終了後、三々五々散り散りになる人の群れに乗り、なんとなく隣のステージへ足を運ぶ。


そういえば仲間のうち一人が、「マイラバを見たい」と言っていたことを思い出し、もしかしたら合流できるのでは、という期待をこめて、中央後列で座して待つ。


数分後、たまたま中央付近で開演待ちをしていた仲間の一人が、偶然にも私を発見。


ここにきて、やっと五人全員合流できました。マイラバマジ感謝。フェスに一人は心もとない。


グリーンのワンピースに身を包み、爽やかな風に乗って颯爽と現れるボーカルアッコ。


一曲目「Hello Again」。観客の無言のリクエストに見事答えたマイラバ、超空気読んでます。というか、まさに今の自分の状態がHello Againでしたからね・・。


失礼なことをいうと、年とったなあ・・という印象だったが、振りまく笑顔や、しぐさ、歌い方などが本当にかわいらしく、この異常な熱気と日射のなか、すがすがしい風を運んできました。


たしか中学時代に流行ったので、もうかれこれ15年くらい前になるのか・・。年とったのは私も同じですね。


次、終了後すぐにリップへ移動。


もう人がヤバイ。多すぎる。巨大な波のうねりのようにどんどん人が流れていく。


これ以上奥へいくと、次の別ステージの電気に遅れる、と判断した私は、そこそこの位置でストップ。ここで再度仲間たちとお別れ。なんか、ルイーダの酒場みたいになってきたな・・。


さらば、武闘家と僧侶。


にしても異常な人の多さ。2万人以上はいたらしい。さすがチケット売り切れただけのことはある。


銀色に輝くきらびやかなターンテーブル付近に集まってくる五人のメンバー。あのDJだけ名前がいつも思い出せん・・。


と、始まる「熱帯夜」。


お決まりのトラックがイントロで流れ出し、曲がスタート。


と、思いきや、マイクがRYO-Zに渡った瞬間、音とび?一瞬変な感じになり、再演。


トラックを一度切らなかったのは正解でしたね。しょっぱなだったので、せっかくの流れを止めてしまいますから。


続いて、「under the sun」。夏っぽい曲で攻めてくるご様子。


ここらへんで、やたら長いMCを尻目に、となりのステージへウロウロと移動。


聞こえてくる新曲「夏とビキニ」をサントラに、ゆったりと電気を、再度座して待つ。こんなに夏ソングズを連発して、さながら夏を司るTUBEに怒られるぞ・・。


暇なので、大画面で彼らの雄姿を鑑賞することにする。「FUNKASTIC」「JOINT」など、ヒットチューンをお披露目。


そろそろ終わりかな、と思いかけた矢先、不穏な空模様。なにやら曇天になり、雨が降り出す。局地的夕立のようだ。


遠く空に雷鳴が響き、雷が雲を切り裂く。



おお、TUBE様のお怒りだ!



と、村人のような雄たけびを上げずにはいられなかった私でしたが、次に出てくる電気グルーヴに思いを馳せることで、なんとか正常な精神状態を保つことに成功。


リップ終了。


と同時に光る空。雲行きはますます怪しくなり、雷の神様が電気の登場をお出迎えしているような錯覚に陥る。


リハスタート。


聞いたことのあるトラックが耳をこそばす。


徐々に引いていく黒雲。鳴りを潜める雷鳴。いつのまにか打ち付ける雨もやんでいる。


静まりかえる会場。お膳立てはバッチリだ・・。さあ、どんなステージを見せてくれるのか。


期待を胸に、この壊れてしまいそうな空気の中、ワクワクがとまらない自分がそこにいることに気づく。



終盤へ続く。