縁あって、会社の同僚関係と初のsetstockに参加。


フェスは、98年のフジロックと、00年あたりのサマーソニック以来。


道中は車で行ったんですが、まさかの仕事がらみのTEL→処理と対応に追われ、大幅にタイムロス。


目当てのオープニングアクト、9mmがもう始まっており、会場に着くや否や、猛ダッシュで9mmの元へ駆け寄る。もちろん仲間たちとははぐれた。


前列10列目あたりまで食い込んで、暴れ、踊り、跳ねる。


DISCOMMUNICATIONから、marverous、新曲supernovaへ。新星のあとへ去来したのは、Talking machine。衛星から見たら~のくだりが、supernovaの宇宙感からの流れにバッチリはまってて、最高の位置でした。


最後はpunishment。全てを飲み込み、抗う運命を処刑する、まさにライブでやるにはぴったりの、激しい楽曲。


曲時間が短いので、9mmのライブはあっという間でしたが、その圧倒的存在感と、激しいアクトの中に見せる演奏の、不気味なくらいの安定感は、人々の記憶に刻まれたのではないでしょうか。


9mm独特の「物語性」は、感じられませんでしたが、万人向けのフェスなので、仕方ないでしょうね・・。欲をいえば、Mr.suisideと、Terminationをやってほしかったです。


ところで私は、この辺で酸欠状態&熱中症一歩手前。


体力がないくせに、しょっぱなから飛ばしすぎましたね・・。


つぎのくるりまでしばし休憩。


さきほどの会社のTELのおかげで携帯の電池切れ。


仲間とも連絡がつかず、98年フジロックでミッシェル開演と同時に突っ走っていった、あのときの悪夢がよみがえりました。


13時。くるり。


でかいほうのステージで、人もかなり集まってきてました。



set




普通に岸田氏登場。


リハで虹。


一曲目、まさかのアナーキー・イン・ザ・ムジーク。ここでかましてくるとは!と鼻息荒く、鑑賞。


恒例のカープ応援歌を巧みに差し込んでくる。


もう、この曲はなんでもありですね。


佐藤氏のスイングしてねばるベースラインに乗って、どこまでも上がり続ける音符たち。


ずっと聞いていたい、踊り続けていたい衝動に駆られる。


が、コレ以降はいたって普通。


しいていえば、3曲目の飴色の部屋までは、マニアック路線をほのかに期待していたんですが、4曲目からはばらの花、ワンダーフォーゲル、ロックンロールと、メインストリートをまっすぐ進んできました。


ただ、普通なのはあくまでセットリスト。


一曲一曲に込められたパワーはものすごいものがありました。


「中学時代、ワンダーフォーゲル部所属、岸田です。」のMCのあとに続いたワンゲルは、力強いメッセージと、前に進むパワーに溢れていました。


四つ打ちビートでゆっくりと進むスピードに乗って、あまりにも悲しい歌詞、「ハローもグッバイも~」がつむがれていく様を見ていると、その祝祭のムードに涙が出そうになりました。


大人になるにつれ、昔はミーハー曲とだけとらえていたこの曲の意味が、少しずつ、分かり始めたような気がします。


それはばらの花も同じで、「安心な僕らは旅に出ようぜ」という、この歌詞に込められた、意志、安定した生活に警鐘を鳴らすサイレンのようなけたたましさについて、発売当時学生だった私には、まだ理解できてなかったんだなあ、と改めて実感した次第です。


そんなこんなで、くるり終了。


人ごみに押され、昼食へ。


しかしまだはぐれた仲間とは合流できず。一人取り残された私の旅は、中盤へ続きます。


これは安心じゃない。


旅に出てます。


くるりのメッセージを体現することとなった、前半戦でした。