日曜洋画劇場「ボルケーノ」鑑賞。
どうでもいいですけど、ボルケーノと聞くと電気グルーヴ思い出す。
ロスのど真ん中に地下鉄を作ったばっかりに、地中のマグマが都心部で噴火。街中がパニックになるというお話。
見るまでは、単なる火山噴火のお話だと思ってましたが、違うみたい。
話の展開の仕方、演出や演技に無駄がなく、面白い。
アナコンダの記事で、自然災害モノは必ず人間が勝つ、みたいなことをこないだ書きましたが、こういう演出であれば許せる。
聖書を引用することで、犠牲愛、つまり自分の安全を顧みず、損得勘定なしに、他人を助ける精神のすばらしさを見事に描いています。
事実、助けた人はかなりの確率で死んでいるし、死者を目の当たりにしながらも、それを乗り越え、懸命に生き抜こうとする人間の姿、知恵の大切さを教えてくれています。
こういう演出は、無宗教の日本では流行らない(本当の意味で理解できない)でしょうが、それでも、見るものの心に残る演出だと思います。
それに対し、傲慢な人間の姿も、「マスコミ」という媒体を通し、きちんと描かれていて、いかにマスコミという存在が災害において足を引っ張るか、他人同士助け合っていく過程の中で、なぜ蚊帳の外にいるのか、その対比が、さらに犠牲愛の精神の尊さを、強調しています。
制作費をかけることに心血を注いで、日本の自給率のように空洞化してしまった映画とは違う、中身のある作品でした。