服を引き裂かれ、プライドをズタズタにされたルカだったが、なんとか抵抗し、宗佑の魔手から逃れる。
シェアハウスへ戻ったルカは何気ないそぶりでメンバーをかわし、いつもの日常へと戻る。
しかし、それはたった一つのインターホンで簡単に崩れてしまうほど、脆く、危ういものだった。
「誰が出るの・・・?」
ビクビクし、来訪者を気にしながら日常を送るメンバーに対し、ミチルは自らが抜けることで、その解決を得ようとする。
しかしそれは根本的な解決にはならず、ルカはミチルを守るため、ミチルの離脱を止めようとする。
あるときタケルとエリは、週刊誌を目にする。
それは女性モトクロス選手として名を馳せたルカに対する、中傷の記事。性同一性障害の事実を赤裸々に暴く内容だった。
慌ててそれを捨てる二人。
タケルは、その事実を本人に確かめるためではなく、本当の自分を、大切に思っているミチルに打ち明けなくていいのか、そうルカに問うために、ルカの部屋を訪れる。
「本当の私を、ミチルが知れば、ミチルは傷つく。ミチルの真っ白なページに、灰色が残る」
ルカはミチルのことを大切に思うが故に、自分の本当の感情を隠すことをタケルに告白する。
しかし、ドアごしに話の内容を聞いていたミチルは、あまりのショックに家を出て行ってしまう。
帰ってきたミチルは、シェアハウスを出て行く決意を固めていた。
タケルは問う。
「ルカの、本当の気持ちを受け止めてはあげられないの・・?」
しかしその気持ちを汲むには、彼女の精神は幼すぎた。
シェアハウスを出、実家の母の元で暮らすミチル。
そこに、宗佑からの一本の電話が入る。
「合鍵を返して欲しい。君の友達に言われたよ。男には引くことも大事だって。・・もう、終わりにしよう。荷物もまとめてるんだ。」
ミチルは宗佑の最後の言葉を信用し、単身、彼の元へ。
しかし、そこに待ち受けていたのは、再びの拘束と、暴力、そして歪んだ愛の形。
くるまれたシーツの中でミチルは言う。
「もう、ルカやタケルくん・・私の友達を・・傷つけないで・・。そしたら私、宗佑のところにずっといる・・。宗佑の望むことをしてあげるから・・。」
頬を伝う涙。
宗佑はミチルの涙の訳を聞く。
答えないミチル。
「なんで泣くんだ!泣くな!」
宗佑の目にも涙が零れる。
彼は、全てをやりつくしてもなお、ミチルの心がどこにあるのか、それを彼自身が知ってしまった。
自分以外のところに、ミチルの心があることを。
そのことを認めないように、今までずっと暴力でその圧力を押さえつけてきた彼は、それを認めてしまった今、彼の世界を終わらすことでしか、その事実を受け入れられない。
「死」を選んだのは、彼だった・・。
○感想
すーっと平坦な感じで始まって、それが長く続いて、最後にひっくり返す、という話の進み方でした。
ルカの父親とルカが、自身の障害について、タケルのバーで話し合うシーン。
あそこは本当はもっと感動するはずなんですが、いまいち感情移入できませんでした。
父親の演技が、他の俳優陣より浮いてしまっていたからでしょうね・・。
個々の演技はいいのかもしれないけど、全体のバランスが崩れてしまったような印象を受けました。
あと、ルカ、タケル、ミチルの三人がシェアハウスに話してたシーンで、全員が「青い服」を着ていたのが印象的でした。
青といえば、幸せの青い鳥に連想されるように、幸福のイメージがあります。
オープニングの赤いリボンが「不吉・不幸」のイメージだとすると、対照的ですね。
シーツの白は、幸福というより、すべてをつつみこむ「優しさ」のような感じがするし。。
まあ、その後、幸福とはかけ離れた結末を迎えてしまうので、なんともいえないですが・・。
次回はいよいよ最終回!
タケルの姉は、ルカの優勝は、結婚式は誰なのか、ミチルの赤ちゃんは?、宗佑は本当に死んだのか、いろいろ伏線というか、謎が多すぎて、回収できるのかどうか、若干不安ですが、暖かく見守っていきたいと思います。
こんなに熱中したドラマは、過去あまりないですからね。