迫りくる最古の特殊イリーガル、「ヌル」。


触れられた者は、電脳体と現実の体が分離し、「アッチ」の世界に連れて行かれてしまうという危険性を持つ。

(電脳コイル現象)


接触したヤサコに子供のころの映像がフラッシュバックする。


万事休すの事態に助けに入ったメガばあとタマコは、サッチーのドメインを変更、イリーガル達を駆逐していく。

しかし、増え続ける全ての古い空間とイリーガルを消滅させることはできなかった。


職場に戻ったタマコは、イリーガルの暴走と空間の拡大を防ぐため、サッチーの違法改造を行い、よりバージョンアップしたプログラムをインストールする。


それは、過去に自分の起こした過ちを清算するための、贖罪行為ともいうべき、ケジメでもあった。


ヤサコは、カンナに会うため「アッチ」の世界に足を踏み入れたハラケンを救うべく、イリーガルとの接触、すなわち、電脳体の乖離現象(電脳コイル現象)を逆に利用し、「通路」の向こう側へと踏み入っていく。


道中、イサコの暗号式を受け取り、ハラケンの元へたどり着くヤサコ。しかし、カンナの幻影が、ハラケンを縛り続けていた。


「イマーゴ」の力をもつヤサコは、カンナの言葉をハラケンに伝える。


ハラケンを思うカンナの言葉は、あまりにも優しく、それゆえにヤサコの胸中をしめつける。


しかし、ヤサコに伝えた最後のカンナの言葉が、ヤサコのやりきれなさを救い、背中を押す。


「ハラケンをよろしくね」


カンナからハラケンのことを託されたヤサコは、暗号式の力によって現実世界へと帰りゆくハラケンの意識へ向かって、自分の気持ちを告白するのだった。




○感想


まず目を引かれたのは、サッチーの進入と変形。


狭い廊下を体ごとグミみたいに圧縮して、四角くなったまま突き進むサッチー。


バージョンアップして、帽子のイラストが下にずれ、凶悪な顔つきになるサッチー。


固有名詞があるのに、急いでいたという理由だけでタマコに「お前」呼ばわりされるサッチー。


大規模フォーマット2.0の多重攻撃にやられ、破壊されるサッチー(ポチ)。


かと思えば、身を挺してヤサコたちを守るサッチー(タマ)。



なにげに、電脳コイルの中で、かなりの存在感と、インパクトを持っているキャラだと思います。

まあキャラではないかもしれませんが。



一方キューちゃんは、見た目も地味で、今まであまり目立っていなかったのですが、今回は割りといい仕事してましたね。


2.0との対決では、合体攻撃なんかしてたし・・・。


ビームの打ち合いはガンダムばりの接戦でした。



今回の見所はもうひとつあって、やはりクライマックスのヤサコの告白シーンだと思います。


ああいう、相手の返事の聞けないタイミング(電脳体が現実世界へ引き戻される瞬間)で、勇気を振り絞って告白するシーンというのは、人間の微妙な感情を上手く描いているなあと、感心しました。


「好き」、のあとの、「好きです」と敬語になっているのが、個人的にはミソだと思いますね。まあどうでもいいことですけど。


あと、どうでもいいことついでに、暗号式の攻撃はやっぱりかっこいい。


イサコが出てきたときに、その強さと個性が際立っているのは、暗号屋としてのこの、文字と記号がぶわっと出る攻撃のせいだと思います。


聖書のセフィロトの樹を彷彿とさせます。







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