15話あたりから、完全なシリアス路線へ突入した電脳コイル。
私は、ギャグ寄りや風刺的な話も好きなのですが、創作物には物語性を重視する方なので、今回の話は個人的にすごくはまりました。
体調不良のため、病院へかかるハラケン。
そこでドクターがポツリと言う言葉。
メガネ遊びもいいけど、子供は、もっと実際に手を触れるものに接した方がいい。
電脳コイルの世界観を根本から否定するような身も蓋もない言葉ですが、すごく大切なことを言っています。
自分も医者である以上、電脳のシステムを応用した医療技術から目を背けるわけにはいかない。けれど、子供たちには、もっといろんなことを体験して、触れて、成長していって欲しい。こういう時代(ネットワークが進みすぎた時代)には理解されにくいかもしれないけれど、こういう時代だからこそ、大切なことを忘れないで欲しい。
そういう意味合いが込められているような気がします。
ヤサコとハラケンの二人きりのシーンでは、このドクターの言葉が蘇ります。
電脳トラブルによる事故に遭い、死んでしまったハラケンの想い人、カンナ。
その原因をしらべるため、夏休みを利用して、イリーガルの自由研究を進めるハラケンでしたが、ハラケンのことを気遣うヤサコに対し、もうカンナのことは気にしてない、それより、最後の夏休みを楽しく過ごそう、みんなで集まって、いろんなことをしよう、と告げるハラケン。
ヤサコはカンナへのハラケンの未練や執着に折り合いがついたのだと感じ、勇気を出して、告白しようとするが・・・、残念ながら、途中でハラケンに遮られてしまいます。
これは確信犯ですね。(・∀・)
すべての想いを知った上で、自分の危険な願望(あっちの世界に行き、カンナに会うこと)にヤサコを巻き込もうとすまいと、話題を変えるとは、なかなかの大人です。
シーンの進め方、演出、表情やしぐさの細かさ、このやり取りにかけるスタッフの意気込みを感じました。
ぐっときます。
今回は、戦闘シーンもすごくて、暗号の解読やサッチーの五機導入、イサコの鍵穴の秘密と、ハラケンの取引など、いっぱいあって書ききれないので、この辺にしておきます。
(再放送でグダグダ書いてもしょうがないので)
ドクターの台詞とハラケンのやさしさが印象に残った回でした。
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