米アカデミー賞の
外国語映画賞に輝いた邦画
『おくりびと』
各国から上映の申し込みが相次いでいるという。
人間の「死」と向き合った作品が世界で高い評価を
得たことに、時代の変化を感じる。。
「死を忘れた文明」と言われる近代において、
死はもっぱら忌むべきものとされてきた。
「生が善なら死は悪」
「生が有で死は無」
等とマイナス・イメージを割り振られてきた。
出来れば死は遠ざけたい。
しかし、どんな権力者や大富豪であれ
万人が間違いなく直面するのが死。
今の人生がいかに楽しみに満ちたものであっても
必ず終わりは来る。。
愛する人との別れも避けえない。
「まず 臨終の事を習うて後に他事を習うべし」
とあるように、
大事なのは己の有限性を自覚した上で、
どう価値のある人生を築くかだ。
世界金融危機の震源地・米国では今
強欲資本主義への反省とともに
物質的な豊かさのみを求める生き方を
見直す人が増えているという。
私は、生死不二(しょうじふに)だと思う。
死は新たな生への出発であり、充電期間でもある。
生が歓喜なら なら 死も又歓喜と。。。
生死を見据え生きていくことこそ
現代文明の病理を乗り越える原動力となろう。