4/29は、キス釣り。そして、30日は私が所属する釣りクラブ魚遊会のキス釣り大会の予定だったが、いずれも時化のため中止を余儀なくされた。

 

 29日の予報では波が2m後1mだった。風向きから判断すると、南西なのでポイントは風裏になり大丈夫と思って港に向かった。

 

 家を出ると、風向きは西南西から西だ。

 

 港へ向かいつつ海岸からポイント方向を見てみると、白波が押し寄せている。

 

 波が治まるとしても昼過ぎになると判断し、中止する旨釣友のAさんTさんNさん達に連絡する。

 

 しかし、既に港に着いているとの返事。

 

 申し訳なく思いながらも港に着き、皆に「御免なさい」。

 

 この天候でも船を走らせることはできるが、船を止めると揺れて釣りにならない。皆、快く納得してもらった。

 

 こういう時は、昨日のうちに中止しておけば良かったと思うが、判断のタイミングが難しく思う。

 

 ところで、今でこそ私は船を所有しているが、元々は磯釣り師を自負していた。

 

 一年を通じて磯に行っていたが、7~9月は岩が日に焼けてフライパンのようになり腰かけることもままならなくなる。

 

 時には蚊の猛攻を受けたりしたが、それでも我慢して磯通いしたものだ。

 

 夜、磯で蚊に襲われたときは、手のひらを払うと数十匹の蚊が当たるほどで、翌朝友人達とお互いの顔を見合うと大げさかもしれないが誰かわからなくなる位、顔が腫れあがっていた。

 

 お陰様でその後は、家の中でも、蚊の羽音がすると猛烈にイライラして眠れなくなるほどのトラウマにさいなまれた。

 

 そんなことがあり、夏、少しでも快適に釣りをしたいとの思いが船を持つ発端となった。ここで、問題が一つ、私が酔いすることだ。

 

 船酔いと釣りを天秤にかける事にすると、答えは当然のこと「釣り!」。友人からの「船酔いは慣れれば大丈夫だ」との悪魔のささやきも後押しした。

 

 最初は定員3人のボートで自宅保管し、釣りに行くときはトラックに積み下ろしをしていた。

 

 ミニボートでも持てたのが嬉しくて、数年は夏場になると近場によく出かけたものだ。しかし、ミニボートのため、ベタ凪の時でないと行くことが出来ない。

 

 それでも当時は、夏の磯の思いをすれば気が治まっていたし、悪魔のささやきどおり船酔いも強くなっていた。

 

 しかし、ミニボートで満足していたのが、車で言えば最初は軽自動車(にも満たないかな?)でよかったのが一クラスふたクラス上の車が欲しくなるのと同様に、少し大きめの船が欲しくなる。

 

 となってくると、トラックで運搬して積み下ろしはできなくなる。係留場所の確保が必要だ。

 

 2年ほど待っていると係留場所も確保でき、後はお決まりのコースで現在に至っている。

 

 また、船は機械ものだから、エンジンはオイルが下がらないよう、バッテリーが放電しないように、こまめに運転しなければならない。

 

 となってくると、エンジンを回せばついでに?釣りに行くか!となる。

 

 こうなると、釣りに行くときの荷物の量、運搬距離を磯釣りと比較してしまう。ついには磯からも遠ざかってしまい、今ではほとんど船釣りオンリーとなった。

 

 磯釣りののぼせ上っていた時、浦島太郎釣りクラブのW(ナベ)さんとも釣りに行ったが、Wさんは矢張り釣りが上手い。当時、私も少しは腕に自信を持っていたが、ものの見事にへし折られた。

 

 Wさんからは磯の上の私を評して「磯の熊さん」と言われた。その心は「動物園の熊のように岩の上をあっちこっち移動して神出鬼没だから」。そんなに落ち着きがないように見えたのかな?

 

 Wさんも当時は私と同様、狭い磯の上で魚を求めてポイントをうろうろしていたんですけどね~爆  笑

 

 色々あったが、やはり、「井の中の蛙大海を知らず」だったと反省し、謙虚と感謝を教えてもらった一人だ。

 

 Wさん、今でも私の「心の師ですよ」

 

 「心だけでは分からんよ!態度で示せな」と言われるかな??

 

 言われたとしても、物ではもちろんのこと言葉でもいい尽くません爆  笑てへぺろ

 

 しかし、今まで、そしてこれからも釣りを通じて色んな出会いがあると思うが、「出会い・ふれあい」そして「思いやり・感謝」の気持ちを忘れず、釣道に励みたいと思う。

 

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