レヴズvsスピアーズ
ラグビーリーグワン第3節
静岡ブルーレヴズvsクボタスピアーズ船場東京ベイをTV観戦
結果は23ー19でレヴズの勝ち。ようやく今シーズン初勝利です。
前半リードしながら後半逆転されて、スピアーズがタッチに蹴り出せば試合終了という場面でクワッガ・スミスのジャッカルが決まってマイボールに。そこからに攻め続けて最後はSO家村クンのトライで逆転と劇的な勝ち方でした。
それよりも特筆すべきはこの試合でレヴズの反則が2個だけだったこと。
長くラグビー観てきましたが、ここまで少ないのは記憶がない。おそらくトップリーグ発足以降では最少ではないかと。
昨季のレギュラーシーズン(16試合)で1番反則が少なかったのが優勝したスピアーズで162、次がワイルドナイツ、3番目がイーグルスで4番目がサンゴリアスと反則の少なさが順位に如実に表れています。
反則をすれば得点チャンスが消えて相手ボールになり、キックで陣地を進められたり、ゴールを狙われたりで失点リスクが高まるので当然といえば当然です。
1番少なかったスピアーズでさえ1試合平均で10個は反則をしているわけですから、今回の2個というのがいかに少なかったかわかります。
よくラグビーのルールがわからないということを聞きます。自分自身プレー経験もありませんし、完全に把握してはいませんが、大雑把にいうと以下の4つのどれかに抵触すると反則になります。
1.プレーの継続を妨げる。
2.ボールよりも前でプレーする
3.ズルをしてはいけない
4.危険なプレーをしてはいけない
面白いのは例えば密集でボールを離さなかった場合、日本ではノットリリースザボールと言いますが、ルールブックにはそんな言葉はないそうです。海外ではホールディングといった言い方もします。
もちろんどのチーム選手も反則をしようとしてはいません。状況によっては仕方ない反則もあるし、頑張ったのがアダになって反則になることが多々あります。また近年選手の安全性のため偶然でも頭部への接触は危険なプレーとみなされます。
例えばボールを持って突進して、タックルされたらボールは離さなくてはいけません。ただボールを離せば相手に奪われる可能性があります。少しでも離すのを遅らせようとしますが、それが遅すぎるとノットリリースの反則になります。
そのため、味方選手がサポートに早く入る必要がありますが、それも選手の後ろから入らなくてはならず横からサポートに入っては反則です。
一方タックルした選手も相手を倒したらすぐに離さなくてはいけませんが、密集になって相手の体が乗っかって抜け出せなくて反則になりこともあります。また相手ボールを奪うジャッカルする際に自立していなければならず倒れたり手をついても反則になります。
ただこのあたりも例えば何秒までOKとか明確に決まっているわけではなく、レフェリーのサジ加減です。だからおんなじプレーでも早く反則をとられることもあれば反則にならないこともあります。
一方、ディフェンス側の反則で一番多いのがおそらくオフサイド。
ラグビーのオフサイドはオフサイドラインより前の選手はプレーしてはいけないという決まりです。
オフサイドラインはスクラム、ラインアウトなどによって変わりますが、ざっくりボールの位置と思って下さい。
よくあるのが密集からボールが出るよりも早く飛び出したり、オフサイドラインよりも前の位置から飛び出して反則を取られるケース。
これも自陣ゴールラインを背負っていれば、出遅れればトライを取られるとなれば早く飛び出したくなるのが心情でしょう。
と、ざっくり反則について説明しましたが、ではどうすれば反則を取られずに済むのか。
まずアタック時はボールを持った選手は少しでも前に進むことによってサポートに入る選手が入りやすいようにする。また早くサポートに入って相手に奪われないようにする。
ディフェンス時はオフサイドラインを意識する。無理にボールは奪いにいかないなどでしょう。
コレらがチームとしてしっかりコミットしていれば反則は減らせます。
とはいえ、そんなクリーンにやれるはずもなく、反則スレスレのプレーをしなければボールを相手に奪われかねません。そのためにはレフェリーの特徴を掴むこと。どこまでならOKで、それ以上やると反則になるのかの。相手だけでなく、レフェリーともギリギリの攻防をしなくてはいけません。
なお相手のスピアーズの反則は19。
これだけ相手が反則していればもっと点が取れて最後に逆転勝ちなどならずに楽に勝てたはずなのに、うまく得点に繋げられないのがレヴズの課題。