かつて恋愛とは悪でした。
社会の仕組みを侵すもの、邪魔するもの、
それが恋愛でした。
昔の日本は家と家の結びつきが
個人の感情や自由よりも優先させられ
女子は10代のうちに親が決めた人のところに
嫁ぎ、子を産み育て一生を終える。
その通りに生きていけば
誰からも文句を言われなかった。
(幸せかどうかは別として)
とにかく跡継ぎを作ることが
女性の使命だったのです。
なぜ10代でさっさと嫁にやるのか。
それは、恋愛を知ってしまったら
結婚をしなくなるからです。
好き、という感情を知る前に結婚させ
家に閉じ込めておけば
恋愛を知らずに済みます。
しかし、人間の感情は
いつの時代も変わりません。
この時代に好きという感情を知り
恋愛をしてしまった男女はいます。
でも、幸せになった人なんかいるのだろうか…
結婚をしていれば、不倫なので罰せられたり
誹謗中傷されたりしたことでしょう。
結婚していなくても、好きな人がいながら
別の人と結婚しなければならないことに
悔しく思い、涙したことでしょう。
どちらにせよ、恋愛で幸せになることなど
ありえなかったのです。
そんな一波乱をおこす恋愛は
"熱病"や"悪"と言われ社会から除外され
遠ざけられてきたのでした。
国を繁栄させるため、
仕方のないことだったにせよ
やはり人間のいちばん素晴らしい感情
人を愛する、というものを奪って
本当の意味で国民は幸せになったのか疑問です。
まあ、昔は人生50年時代だったので
子どもを5.6人産んで育てたら寿命が尽きていて
幸せなんて考える暇がなかったのかもしれません。
しかし今は人生100年時代に入り
女性ひとりが5.6人も子を産み育てることは
ほぼなくなりました。
結婚も出産も自由です。
しかし自由だからこそ
枷をはめられないと動けなくなる人がたくさんいます。
先代の日本人がたくさんの犠牲を払って
遺してくれたこの今の時代。
私たちは幸せになる義務があります。
ひとりひとりがそれを実現していって
欲しいと願っています。