思い込みはキケン | SG大阪バラエティライブ                          ~FPのためのスタディ・グループ~

思い込みはキケン

先日、郵便を出す必要があり、折り曲げることのできない書類だったので、角2封筒で準備していました。

いつも通り郵便局に持っていきましたが、大量の書類のおかげで重い感じはすぐわかりました。
窓口で出すと『390円になります。それが二つで780円ですね。』と言われてしまいました。
『定型の簡易書留とおんなじぐらいの料金やん!』と、脳裏に浮かんだ良く判らない比較をよそに、200円ぐらいだろうと思っていた私は少し驚きました。
『一件は大阪市内なので、交通費の半分に相当するなぁ』と、人件費無視の比較を思い浮かべながら郵便局の壁に目をやると、レターパック350という商品が掲示されていました。
すかさず、郵便に待ったをかけたわけですが、窓口の方もそれを提案しようとしていたようで、ほぼ同時に同じ商品を指さしていました。
これは一通350円ですので、当初より80円のコストダウンに成功したわけです。

その夜妻に、寸前のところでいい商品に気づいたことを、自慢げに語ってました。
しかし、逆にヤマトのメール便があることを知らされることに。。。
メール便なら、一件80円でおくれて、荷物は連絡すれば取りに来てくれるというではないですか。
会社員のころは、かなりのヘビーユーザーでしたので存在やサービスは知っていました。
いざその環境から離れると、ピンとこないものです。
その情報を知っていたのに、活かしきれなかったことが、かなり悔しかったです。

この事態はFPとして何かを提案しようとするときにも適用できます。
同じ結果を、同じような行為で、得られるとすれば、選択肢はたくさん準備し検討したほうが良いと思います。
しかし、その存在を知らないのは検討の俎上にも上がりません。
その為にも、いつもアンテナを張り続けていかねばならないのがFPだと思います。
また、今回の私のように、知っていもその時にピンとこない場合もあるでしょう。
本人は知っているつもりなので、このような状態が一番やっかいなのかもしれません。
思い込みは、選択の幅や判断を誤る可能性がありますが、思い込みにはまっていることに当の本人は気づかないものです。
実際私は、法人でなければメール便は使えないと思ってました。
このような思い込みから脱すには、誰かに話したり相談したりすることが有効なのかと思います。
また、『2位じゃダメなんでしょうか』ではないですが、前提条件を確認することも、思い込みのフィルターを外す効果はあります。
そこに素直に意見を聞き入れるだけの心の余裕があれば、気づきのスピードはもっと速くなります。

相談者にとって有益な提案ができるように、思い込みにはまらないように意識していきたいと思います。