保険を買う理由

40代の人の、平均的な生命保険の保険金の額は1760万円です。

一方、平均的な受け取る保険金の額は、176万円となっています。

この数字は何を表すのか。

ほとんどの人が、保険金を受け取ることができないということがわかります。

これは終身保険のように、必ず受け取ることができる商品の割合が少なく、掛け捨ての定期保険が多いのでしょう。

定期保険は必要な期間に、必要な保障を安くで準備するのに適しています。

この必要な期間と、必要な額を導き出すのに、我々のようなファイナンシャルプランナーが支援することになります。

ご相談を受ける際にお客様に、既契約の保険の状況の確認の為、金額設定の根拠を伺いますが、割と答えられない方がおいでになります。

「なんとなく残したらなカッコつかんやろ。」とか、「大体これぐらいちゃうん？」などと感覚的な設定をされている場合があります。

このような場合、安くて保障の厚い保険商品を選ぶというよりも、相談者の価値感や、将来の展望を伺わなければなりません。

保険の本来の機能についても、多少は理解していただく必要があります。

その結果、保険でなくても、、、ということになる可能性もあります。

どんな保障がどのぐらい必要か、それを踏まえ何を希望するのかを、明確に描くことができると、より安心頂けると思います。

保険は物ではなく安心を買われているので、保険料だけでなく、お客様のマインドも加味しなければなりません。

お客様は、多少保険料が高くてもわかりやすく、安心できる方を選択されることもあり、常に金銭的に合理的な物を選ぶとは限らなのです。

相談を受ける際には、何が必要なのか、何を望むのか、ご自身で気づいていただけるような対応を、心がけなければならないと思います。