じいちゃんが、さっき

羊羹を持ってきてくれました。

今年のは、黒紫の、

切ってみるとしっとりとした

とてもきれいな出来ですね。


じいちゃんとばあちゃんは、

自分達が畑で育てた小豆で

あんこを作り、

そのあんこで、羊羹を作ります。


羊羹はお正月前に作り、

三が日過ぎた頃に

私達に分けてくれます。


ばあちゃんは

棒寒天を使います。

棒寒天をお湯にとかして

練ったあんこに入れ

大きなバットに入れて固めます。

ばあちゃんちでとれた栗を煮たものや

買ってきた栗の甘露煮を

入れたりします。

固まったら、じいちゃんが包丁で

きれいに真っ直ぐに切り分けて

ラップで包みます。

切り分けたのが

うまい具合にラップの空箱に

ぴったり入ります。ふふふ。


小豆で作る黒紫の羊羹と、

花豆で作る肌色っぽい羊羹と、

たいがい、ふた種類作ります。


黒紫の羊羹の方が、

人気があります。


ひと口かじると

うん、むっちりとして

抑えた甘さの

いい味の羊羹です。