ばあちゃんは、豆を煮るのが上手です。

周りの人達にもよく、 

上手だと言われています。

主にはガスの火で煮ていますが、

薪ストーブなのでその上でも

コトコト長い時間かけて煮ているようです。

正月前は、だいたい白花豆と黒豆は毎年煮ています。


もちろん豆は、じいちゃんとばあちゃんが自分の畑で育て収穫した豆です。


じいちゃんは1年に1回くらい、

私に煮てみなさいと煮る前の豆をくれます。

何度もチャレンジしていますが、

これがうまくできた試しがない。

言われたように煮ていますが、

煮ている途中で豆の皮が破けてしまうし、

これ以上破けたら大変と火を止めて、

食べてみても皮がイマイチ硬い。

ばあちゃんのは、豆の皮も柔らかく、

なんともほどよいかみ心地なのです。


煮るのが終わって砂糖を入れてから

火にかけておく時間も

勘違いしていた私。

私は砂糖が溶けたら終わりだと

思ってたけど、

そこから弱火でかなりの時間、

火にかけるらしい。


ばあちゃんはそんなにマニュアルみたいにわかりやすく、丁寧には教えてくれません。

いじわるじゃないけれど。

こちらがわからないことをきいてたら教えてくれる。

でも基本は自分で実際やってみながら

覚えなさい、という感じ。

ばあちゃん自身もそうやって

自分でやって

うまくいったり失敗したりしながら

身につけてきたからなのでしょうね。


きっと一生、ばあちゃんの境地には

到達できないんだろうなー

と思います。


でも根本的に豆ってすごいなぁと思うので、来年は裏の畑でもっと豆作ろうよと

夫に提案してみました。

「土地たくさんいるから却下」ですって。

でも、あきらめないぞ。


野望は捨てずにいようと思います。