今回初めて、ばあちゃんの飯寿司づくりを

初めから終わりまで手伝いました。

まぁ下準備は全部ばあちゃんがしてくれていて、漬け込むのを手伝った、のが正確。

11月中頃でしたね。


秋の初めに、じいちゃんが漁師さんからまとめて買った鱒を細い切り身にし、酢に漬け込んでありました。

そう、飯寿司に使う魚は鮭のお宅が多いのでしょうが、

ばあちゃんちは鱒です。

あとは

大根

人参

しょうがを太めの千切りに

それと

炊いた米と

これらを木の樽に重ねて入れていきます。

おっと、一番最初に樽に敷くのは

笹の葉です。側面にも並べます。

笹の葉は、じいちゃんが家の裏からきれいなのを集めてきてました。

具を順々に重ねながら、

間に、酢を手につけて具の上をペタペタ

なでつけます。

「じいちゃんはね、甘くするなって言うんだけど、私は少し砂糖入れた方がおいしいと思うのよ。」

とじいちゃんに聞こえないように言うばあちゃん。

酢には少し砂糖が入れてあるらしい

用意した具を全部入れ終わり、一番上にも笹の葉を敷きます。

樽に蓋をして、涼しい所へ置いておく。

蓋の上には重石を置きます。

重石をするとだんだん水分が出てくるらしい。

毎日それをじいちゃんがチェックして、

重石の重さを変えるんだって!

緻密です。

確か、徐々に重石を軽くしていくんだったと思います。


出来上がった飯寿司は、正月に食べます。


その年によって味は違うけれど、

ご飯のおかずになるし、

ビールのつまみにもする!

わさび醤油をつけて食べるのも好きかな。


おととい、じいちゃんが

今年の飯寿司はこれで終わり、と

小鉢にいれて持ってきてくれました。

もう、終わりかぁ。


内地から

北海道のこの町に嫁に来て、

初めて飯寿司を食べた時は、

「何じゃ! この食べ物は??」と

思ったものです。

でも、早や20年経ち

これが正月の楽しみになるとは。

自分でも不思議です。