ばあちゃんちでは、年末に餅をつきます。

餅つき機でつきます。


餅米を、蒸し器でふかします。

蒸し上がった餅米を、餅つき機に移し、

機械を回しながら、

水をつけた木ベラで

ぺたぺたっと餅に水を足し、

柔さ加減をみるのはじいちゃんです。


餅がちょうどよい柔さになったら、

じいちゃんが

厚手のビニール手袋をはめ

あっつあつの餅を、

デンプンの粉を引いたテーブルの上に

えいや、っと移します。


まずは鏡餅を丸め、

次はあんこ餅を丸めます。

あんこも、

じいちゃんとばあちゃんの手作りです。

あんこを作る小豆も、じいちゃん達が畑で育てた小豆です。


うちの子供達が小さい時は、

自分で食べるあんこもちは自分で丸めました。

ばあちゃんが、へいさ、へいさ、と餅を小分けにしてちぎり、さっさ、さっさと子供達が

手にデンプンをつけて、

手の平の上で餅をのばし、

あんこを置いて包む。

包むのが下手だと外側の餅が薄くて

「黒いあんこもちになっちゃうよ〜」

と、ばあちゃんがおどします。


この家に嫁に来るまでは

餅なんて、ほぼ縁がなかったです。

絶対的に、洋菓子の方が好きでした。

今もそれは変わらないけど、

つきたての餅のうまさは、

ここで教えてもらいました。

噛むとふわっと、もちっと、

(餅だけあって!)

飲み込むまでに味わう餅米のうまさ。


思えば、遠くに嫁に来たものですが、

新たに知る感動も、大いにあります。