ばあちゃんちの裏には、様々な花が植えられています。
お墓参りの時には、その花の中からお墓に供える花を摘みます。
花束の主役は「ダリア」の花です。
今年のお盆のお墓参りは、途中までは(?)例年通りでした。
じいちゃんばあちゃんは、毎年午後4時頃に、我が家などを連れてお墓参りに行きます。
この日は天気が悪くなる予報だったので、少し早めに3時半頃行くことになりました。
お墓に着き、お花を飾ってお供えをし、ろうそくや線香もつけました。
最年長のじいちゃんがお墓の前に立ち、お参りしようと手を合わせたら…
ボタボタ雨が降り出して、見る見る強くなり、みんな大急ぎでお供えを片付け車に駆け乗む!
今年のお墓参りは、以上で終了!となってしまいました。
じいちゃんが「一家の代表がお参りしたから、これでいいんだ。」と笑っていました。
ばあちゃんも「こんな墓参り、初めてだねぇ。」と笑っていました。
じいちゃんばあちゃんは、ご先祖様をとても大切に思っています。
私はこれまで「昔の人はこういうものだ」と思っていました。
でも今年、遠くの国で争いが起き、たくさんの人が亡くなる中で、
ずっと昔の先祖から命を受け継ぎ、受け継ぎして今の自分の命があることについて、あらためて考えました。
自分を産んでくれてありがとう、今、自分が生きていられることにありがとう。
先祖を敬うとは、そう思うことなのかもしれない、と。
赤のダリアが夏の裏庭に、今年も静かに、美しく咲いています。