「バルトの楽園」 | ゆめかうつつか・・・・・

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茂樹くんのことがメインなの・・・たぶんね

第1次世界大戦時に徳島県にあったドイツ人捕虜収容所での出来事を史実に基づいて作成された映画です。
ラストの第九だけでも観に行く価値はあるんじゃないかと思うわけですが・・・
だってベルリンフィルの演奏なんですもん
しかもカラヤン指揮ですよぉ


収容所というと、物語やドラマ、ドキュメンタリーの中の再現といった方法でしか知る由も無いわけですが、そのほとんどが悲惨なものです。
過酷な労働、時には理不尽で八つ当たりとしか思えない暴力を受けたり・・・
そういった収容所の中で“奇跡”といわれた収容所、それが徳島の坂東収容所でした。
松平健さん扮する松江所長の台詞
「私が預かったのは収容所であって刑務所ではない!」はとても心に響きました。

物語はドイツ人の一青年が母に出した手紙という形で進められていきます。
朝鮮半島での戦いで敗れたドイツ軍。日本各地の収容所に送られました。
ナレーションを担当する若者は九州に送られます。そこの収容所の劣悪さ(たぶんどこも似たようなものだったんだろう)
春になり収容所が半分に減らされることになり、九州から四国へ送られます。
この移動のときに土手を歩いているのですが、満開の桜並木と一面の菜の花。美しいことこの上ありません。そこを下を向き疲弊しきった様子で歩くドイツ兵。
対比としてのシーンなんでしょうね。美しさを感じない様子が、何ともいえませんでした。

ってあたしがうろ覚えのあらすじ書くより公式サイト見てもらったほうがいいのかしらん。

あたし的にツボだったのが、松健サンバならぬ松健阿波踊り。
そして高島礼子さん扮する奥様。どこまでも信じてついていく素敵な奥様でした。
現代ではありえないよなぁ。と思いながら見てたんですけどね。

会津藩の出身で、幼い頃に辛い思いをした松江所長だからこそ捕虜達に人間らしい暮らしをと考えたんでしょうね。またそんな所長の思いに捕虜達も応えたのかなと思いました、

やっぱりラストの第九の演奏、合唱がよかったです。もう一回ぐらい観に行きたいなぁ。