2024.06.04
「政治の力で日本に希望をもたらそう!」円安のメリットとデメリット
テーマ:頼むよ日本政府!(617)
カテゴリ:政治経済
永濱利廣先生が、今回の定額減税について、
「政府は(定額減税の)実感を受けてもらいたいということが大きいと思うんですけども、ただ、日頃から給与明細って、みんなが見ているわけではないと思うんですよ。逆に今回のいわゆる減税の金額が出るってことになると、今まで見てない人が明細を見ると“あっ、日頃こんなに引かれているんだ”ってことで、むしろ負担感を実感して、私は消費には逆効果の可能性があると思います」
と、仰っていました。確かに。給与明細って、あまり見ませものね。
さて、ポール・クルーグマンが現在の日本の「円安パニック」について、「何やってんの?」とコメントしていました。
『円安は日本にプラス、パニックの理由でない-ポール・クルーグマン氏
ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏は2日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、日本経済にとって需要押し上げにつながる円安に日本の通貨当局がパニックとなっているのは理解し難いと語った。
クルーグマン氏は「日本がなぜ円安をこれほど懸念しているのか当惑させられると言わざるを得ない」と指摘。「円安は多少の時差を伴って日本の物品・サービス需要に実際には前向きとなる」とし、「なぜこれほど多くのパニックを引き起こしているように見受けられるのか不可解だ」と話した。(後略)』
クルーグマンの言う通り、円安には円安のメリット・デメリットがあり、円高には円高のメリット・デメリットがある。
円安は、
◆ メリット:輸出企業が好調となる。輸入物価上昇により、国内生産のインセンティブが高まる
◆ デメリット:輸入物価上昇により、国民の実質賃金に下落圧力がかかる
わけでございます。
となれば、メリットは享受し、国内における投資を増やし、さらに物価上昇による国民生活への悪影響を「財政政策」で緩和すればよろし。
具体的には、消費税廃止、ガソリン税廃止、最エネ賦課金廃止などになりますね。要は、物価上昇分の負担を政府が負えばいい話です。物価上昇の影響が消え、国民の実質賃金、可処分所得が増えれば、消費拡大により企業は益々「国内」に投資をしていくことになります。
ちなみに、円高は、
◆ メリット:輸入物価下落による物価安定
◆ デメリット:輸出競争力(要はグローバルな価格競争力)が低下し、企業が生産拠点を外国に移す。輸入物価下落により、国内生産のインセンティブが下がる。
になります。
物価安定はもちろん望ましいことなので、放置すればいい。その上で、政府は企業が生産拠点を外国に移さないように、「財政政策」で対処する必要がある。あるいは、輸入ではなく国内生産に財政的な支援をすればいい。
いずれにせよ、日本にとって、円安はパニックになるような話ではないのです。
―――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: 円安のメリットとデメリット
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