2024.05.03
「異様な政府の財政観を改めよう!」 日本政府の「異様」な財政観
テーマ:頼むよ日本政府!(585)
カテゴリ:政治経済
自民党の積極財政派は、投資系(研究開発、教育、少子化対策などの投資的経費含む)について、プライマリーバランス(基礎的財政収支、以下PB)から外そうとしています。
改めて考えると、PBを見る際に、研究開発など「投資的経費」はもちろん、それ以前に「公共事業」を歳出側に入れているのは異様ですよね。
理由はもちろん、公共事業によるインフラ建設もまた、代表的な「投資」であるためです。
以前(十年くらい前)、西田昌司参議院議員(財政政策検討本部長)と、
「PBに建設国債による支出まで入れているのは変だよね~」
と、話したことがあるのですが、その際に、西田先生が、
「財務省は公共投資どころか、財政投融資による貸付もPBに入れようとしている」
と、返されて、「財務省、マジ頭がおかしい」と思ったものです。
財政投融資は、単に政府が「借りて、貸している」だけです。代表が、JR東海が建設しているリニア新幹線への融資ですね。
融資なので、支出ですらありません。単なる貸し出しまでをも、「歳出」側に入れようとしていたわけです。
さすがに財政投融資をPBに入れるのは意味不明ですが、建設国債による投資系支出は、相変わらず残り続けました。
例えば、企業が1億円で工場を建設したとします。資金は銀行からの融資。
バランスシート(以下、BS)は、
【企業のBS】
借方 貸方
銀行預金1億円 借入金1億円
↓
借方 貸方
工場1億円 借入金1億円
と、なります。
1億円借りて、1億円支出したとして、その金額がそのまま損益計算書(以下、PL)で費用計上するわけではありません。
例えば、工場を10年間、使うとすると、
【企業のPL】
売上 1億円
売上原価 5千万円
粗利益 5千万円
工場建設の減価償却 1千万円(=1億円÷10)
人件費 2千万円
営業利益 2千万円
といった形で、工場建設費の一部しか費用計上されないため、利益が残るのです。
―――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: 日本政府の「異様」な財政観
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