2024.04.07
とりあえず、自由貿易は終わった。対中輸出や対中サービス提供の問題は、日本企業にとっても他人事ではない。
テーマ:頼むよ日本政府!(559)
カテゴリ:政治経済
これまでも何度か取り上げましたが、半導体の露光装置の分野ではオランダのASML社がシェア95%と、ほぼ独占状態にあります。特に、最先端(一桁ナノ)の半導体の製造には、EUV(極端紫外線)露光装置が欠かせません。現時点で、EUV露光装置を作れるのは、ASML一社のみ。
これって、安全保障上、どうなんだ? と、思っていたのですが、話は逆だったのかも知れません。
ASMLさえ押さえてしまえば、世界の「半導体安全保障」をコントロールできる。
『米政府がASMLに中国向けサービス業務打ち切り要請へ=関係者
バイデン米政権は来週、オランダの半導体装置メーカー最大手ASML(ASML.AS)に対して、中国での製造装置向けの保守点検などのサービス業務を打ち切るよう要請する方針だ。事情に詳しい2人の関係者が明らかにした。
関係者の話では、エステベス米商務次官(産業安全保障担当)が8日にオランダ政府当局者やASML幹部と面会し、こうしたサービス契約を巡る問題を話し合う。協議の中では、米国側がオランダの半導体製造装置の出荷を制限する中国の半導体工場のリストの追加を求める可能性もあるという。(後略)』
露光装置には、メンテナンス・サービスが欠かせません。
中国における露光装置のメンテナンスを打ち切るということは、
「中国市場を捨てる」
のと同意になります。
ASMLの売上高に占める中国のシェアは29%。ASMLにとっては、およそ三割の市場を捨てろ、と言われるのも同然です。
―――――――――――――――――続く――――――――――――――――――
記事タイトル: 自由貿易の終わり
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