2021年。謹賀新年。明けましておめでとうございます。今年こそは・・・。 | 20世紀漫画少年記

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 謹賀新年。明けましておめでとうございます。

 

 と、言って良いものかと思うくらい昨年は酷い一年でした。

 

 説明するまでもありませんが、昨年度は明けても暮れてもコロナ一色で人類にとって本当に辛い一年でした。

 

  

 去年の今頃はまさか日本が、いや世界がここまで変わるとは予想だにしていませんでした。私のこれまでの人生の中でもここまで社会全体が酷い一年はありませんでした。バブル崩壊。オウム事件。東日本大震災。その全てを目撃、体験してきましたが、ここまで酷い一年はありませんでした。これを上回る体験をした人は戦争体験者くらいでしょう。

 

 100年ぶりのパンデミックは漫画業界にも大きい傷跡を残しました。本来ならオリンピック開催のために前倒し開催となった夏のコミックマーケット。年末の冬のコミックマーケット。日本各地で行われる予定だった各同人イベント。5月のサンシャインクリエイション・11月のコミティア以外の同人イベントは全て中止となりました。

 

 商業誌も外出自粛で本屋の売り上げも大幅減少で当然 漫画雑誌・単行本の売り上げも減少で各出版社は大きな打撃を受けました。

 

 唯一の例外は社会現象にまでなった『鬼滅の刃』くらいでしょうか。

 

 

 私自身も昨年はもう少し漫画評論の記事を書きたかったのですが、コロナ渦の影響で仕事先も大打撃を受け、また外出自粛と「3密の回避」等で図書館での調べ物もできないので結果、追悼記事ばかりになってしまいました。その追悼記事も年内に書けなった記事もありました(それについては後日、あらためて記事にしたいと思っています)。

 

 私は「ここまで酷い一年は無かった」と申し上げましたが、これに似た騒動は体験したことはあります。

 

 それは1980年代半ばから90年代まで起こった「エイズ騒動」です。

 

 あの時もまだエイズの正体も治療法もわかっていなかったことから全世界で誤った知識やエイズ患者に対する差別と偏見がまかり通っていました。「エイズはホモの病気」だの「エイズ患者には近寄ってはいけない」だのと、現在では考えられない誤解と偏見が世間に蔓延していました。そうした誤解と偏見は長く続き、90年代末まで一般では「ホモ=エイズ」と言われていました。

 

 現在のコロナ騒動にも「エイズ騒動」と似たようなものを感じます。まだワクチンができていないのと、予防法はわかっていても完全でないのと、エイズに比べると感染率が高いのが余計に人々の不安感を煽っているように思えます。

 

 そして「感染拡大」のニュースから「マスク不足・高騰・転売」「自粛警察」「家族からの帰省拒否」等、人間関係が壊れていくニュースばかりが聞かれるようになりました。

 

 しかし私はかつて「現代の黒死病」とまで呼ばれたエイズが現在、決して不治の病ではなくなったように新型コロナも人類は必ず克服できると信じています。

 

 「イブニング」(講談社)で連載されている「K2」にも新型コロナを題材にした回にも作中で医師のこのような言葉があります。

 

 

 

 『K2』(真船一雄)』講談社・イブニングKC第38巻より

 

 私も人類は必ず新型コロナウイルスを克服できると信じています。

 

 その日を信じて、正しい知識で正しく予防しながらブログも更新していきたいと思います。

 

 今年もよろしくお願いいたします。