こんにちは。派遣事業本部の小林です。
施設での勤務を経験してから3年目になりますが、以前から思っていた個人的に気になる点を書きたいと思います。
施設にいると
『ありがとう。あなたっていい人ね』
などと職員が利用者様に言われている場面を見かけます。
その場面を見ていると、例えば衣類の交換にしても利用者様は自分で着替えができるのにすべてこちらで介助してしまったりしています。
それは利用者様にとっては、すべてやってくれるのでその職員は
『いい人』
になるかもしれませんが、それは本当にいい人なのでしょうか?
高齢者は1度ADLが落ちてしまうと、なかなか元に戻すというのは難しい事が多いです。
ADLを落とさない為にも、なるべくできる事はやっていただき、ADLの維持・向上につなげていきたいのです。
洋服のボタンを自分でかけるだけでも手の運動になりますし、車イスをこぐと腕の運動、
車イス⇔ベッド間の移乗をすれば、足と腰の動きになり維持・向上につながっていきます。
しかし、現場では忙しくて介助してしまう事もあり、利用者様のADLを上げる機会を減らしている事も事実としてあります。
それでも日常の生活動作の中で、維持していくという事はとても大切だと思っています。
本当にいい人というのは、すべて手伝ってくれる『なんでもやってくれる人』ではなくて、
『見守ってくれる人』なのかもしれません。
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今日のせんとなび
医療福祉をやさしく学ぶ
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