朝、目覚めると部屋にはパンプさんの姿がなかった。


部屋から出て、宿の廊下に出ると、他の客の姿はあったが、やはりパンプさんの姿は無かった。

まだパンプさんと出会って数日も経ってないが、いつもなら僕が起きる頃にはまだ寝ているはず。

不思議に思い、とりあえず部屋に戻り、寝巻きから普段着に着替える。

ちょうど着替え終わった頃に部屋の扉が開いた。


「お、おきたね~寝ぼすけ君」


パンプさんには言われたくないが・・・ある意味師匠だから仕方がない。


「外に出てたんですか?」


「あぁ、酒場にいって新しいクエストが無いか見てたんだけどね~」


おもむろに腰のポケットから紙切れを取り出した。

どうやら次のクエストの内容が書かれているらしい。


「目的地は火山、敵はバサルモス!まぁ名前くらいは聞いたことあるでしょ?」


バサルモス・・・


「確か体が岩に覆われてると聞いたことはありますけど・・・」


「ん、その通り。しかも地面にもぐって周りと同化しちゃう、やっかいな敵だね。」


またパンプさんが腰のポケットから何かを取り出した。

今度はただの水らしい。

容器に入った水を1口飲むと、話を続けた。


「まぁわたしくらいの熟練者だと?ただの岩か、それともバサルか。一目瞭然だけどね~、っほ」


パンプさんがベットに飛び乗った。

体が軽くバウンドしてそのままあぐらをとった形になる。

僕はといえば、そういえばさっきから扉の前に立ったままだ。


「とはいえ、このクエストの出発は2日後だからね。それまでは自由行動することにしよう。あんたも、ここに来て全部は見れてないんじゃない?」


そういえば確かに、都についてから行ったトコといえば、酒場とこの宿とその間の道くらいか。


「じゃぁお言葉に甘えて・・・今日は街の方に行ってきます」


「おぅ気をつけてな!追いはぎに気をつけるんだよ~!」



パンプさんの言葉はどこまでが本当なのだろうか・・・・・。