時刻歴地震応答解析(1)
建築基準法第20条第1号に掲げる建築物は、建築基準法施行令第81条第1項に定める基準に従った構造計算、すなわち、建築物の各部分に連続して生ずる力及び変形を確認する計算を行う。法令の表現で、非常にわかりにくいが、一般的に、超高層建築物、免震構造、制振構造は、時刻歴地震応答解析を行う。時刻歴地震応答解析は、コンピューターの中で、計算により、実際に記録された地震波、地盤の特性を反映した人工地震波、地域の条件(断層モデル、地震活動等)から計算された模擬地震波等を、建物に作用させる振動解析をいう。建物モデルは、部材端、または、層に、弾塑性ばねを使用する。弾塑性モデルは、曲げに対して、鉄筋コンクリートでは3折線、鉄骨では、2折線の復元力特性とする場合が多い。せん断力に対しては、降伏後抵抗力が失われることになるが、設計では、脆性破壊をしないことが条件となるため、3折線の復元力特性とする場合が多い。3折線は、トリリニア型復元力特性といい、弾性~ひび割れ~降伏を表す。2折線は、バイリニア型復元力特性といい、弾性~降伏を表す。