大規模な地震後に、赤、黄、緑の紙(ステッカー)が貼られる応急危険度判定は、
建物の被害の程度、損傷の度合いを表しているものと思われがちだが、
別なものと考えた方がいい。
応急危険度判定は、その名の通り、
今、その建物内や、周囲にいて、「危険であるかどうか」の判定である。
そのため、今後、継続して対象建物を使用できる可能性を必ずしも表していない。
もちろん、構造体が損傷している可能性があると、危険と判断されるため、似通った評価となる。
一方、構造体が損傷していなくても、
それに取り付く屋根瓦、飾り壁、看板、窓等に落下や転倒の可能性があれば、
危ないのであるから、危険と判断される。
しかも、その名の通り、
簡単な計測もあるが、短い期間に沢山の建物を判定する必要があるため、
応急的で、見た目の判断で行う。
そこで、
【危険】の赤い紙が貼られていても、今後、補修して使用できる可能性があるし、
【調査済】の緑の紙が貼られていても、内外装に隠れて見えないが、
構造体として大事なところが損傷して、
大規模な修繕や、建て替えが必要となる場合があり得る。
また、応急危険度判定は、罹災証明とは異なるもので、
建物の被害で区別される義援金や、保険金と連動せず、
応急危険度判定とは別の、被害判定調査等が必要になる。