【キャスト】
クリス・マークエット、ブルック・ネヴィン、レイ・ワイズ
【監督・脚本】
カイル・ランキン
“目が覚めると世界は巨大昆虫に支配されていた！”
クーパーは、父親にやっとみつけてもらった仕事さえ毎日の遅刻や、怠慢の連続。
上司に呼び出され、ついに解雇を言い渡されてしまうが……その時、急に耳鳴りがしたかと思うとそのまま意識を失ってしまう。
次に目覚めた時、彼は繭で全身を覆われていた。
何がなんだか全く状況が理解できないクーパーに突然、巨大な何かが襲い掛かる！
その正体とは、巨大な昆虫だった！
無我夢中で近くにあった傘で応戦し、何とか虫を退治することに成功して、改めてあたりを見回すと……そこはオフィスに違いはない。
ただ、クーパー以外の人はみな繭に包まれ眠りに付かされていた。
クーパーは、サラ、ヒューゴ、シンディら生き延びた者たちと共にそれぞれの家族の安否を確かめるべく徒歩で移動を開始するが……巨大昆虫の群れに次々に襲われ……。
気を失っている間に巨大昆虫たちに乗っ取られた世界で、負け組の青年が何とかして生き延びようと悪戦苦闘する様子を描く昆虫パニックアクション。
突如、世界を恐怖に陥れた巨大昆虫の群れ。
襲い掛かる昆虫たちの中でたまたま生き残ってしまった万年ダメ人間のクーパーが、愛した女性と世界を救うべく勇気を振り絞って大奮闘！
見どころはなんといっても巨大昆虫。
造形は無理なデフォルメが一切されておらず、まさに巨大な虫そのもの。
薄気味悪くうごめくその姿は、生理的な嫌悪感たっぷりです。
恋愛要素やコミカルなシーンも盛り込みつつ、グロあり、サービスカット的なちょっとしたエロあり、ハラハラドキドキあり……と超B級テイスト満載で、なかなか楽しませてくれる。
低予算全開なところもいい！
CGを駆使してはいるものの、どこかしらちゃちい感がしないでもないクオリティ低いCGをはじめ、安っぽい洞窟のセット、アップで映った際のもろに張りぼての昆虫、一流作品ではまずお目にかかれないであろう微妙な役者陣……等など、B級映画ファンの心をくすぐりまくり！
昆虫に背中を刺された人間は、やがて体中から何本も足が生えてきて昆虫に変身してしまうという有りがちな展開も最高。
（可愛い子犬まで変身！）
人間＋昆虫の姿は……まるで‘ゾンビ＋エイリアン’。
ストーリーもなにげに面白いし、どんでん返しを予感させるラストといい、結構よく出来てます。
あの大傑作『スターシップ・トゥルーパーズ』（大好き！）を手がけたスタッフが参加しているということで観てみたのですが、これは意外と掘り出し物かもしれない！
これは、イケてるオバカB級映画だ！
ちなみに……昆虫がなぜ巨大化したのかの説明は一切されていない……ていうか、そんなのどうでもいい内容ですが（笑）。