『大洗にも星はふるなり』 | エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

ただの戯れ言?!またはエッセイのようなもの。
そしてボクは時をかける。

『大洗にも星はふるなり』


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【出演】
山田孝之、山本裕典、ムロツヨシ、小柳友、白石隼也、安田顕、佐藤二朗、戸田恵梨香


【監督・脚本】
福田雄一




“恋に恋する男たちが贈る暴走LOVE★エンターテイメント”


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クリスマスイヴの夜。

茨城県の大洗海岸に立つポツンと建つ一軒の海の家‘江の島’に、夏にここでアルバイトをしていた5人の男たちが集められた。

彼らを集めたのはそれぞれに送られた手紙……その手紙の主は海の家の同僚でみんなのマドンナ・江里子で、それには「イヴの夜、海の家で会いたい」とだけ書かれていた。


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誘いに乗って集まったのは、同じ手紙を受け取った……


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自信過剰の勘違いナルシスト男・杉本(カンチガイ・ストーカー)。

鮫をこよなく愛する松山(オクテ・サメマニア)。

バイト仲間だったヨシミちゃんと付き合っているらしい猫田(浮気・命)。

お調子者のいい加減野郎・仁科(ハイテンション・バカ)。

そして海の家の経営者・マスター(ちょい悪?オヤジ)

……の超オバカで超個性的な男たち。

「あれ?何でみんないるの?」


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手紙の意図を推測するオバカ男たちは、
「この中に、江里子ちゃんの本命がいる!」
と結論。


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誰もが「自分こそが本命に決まっている!」と信じ込んでいて……やがて熾烈な自己アピール合戦が幕を開ける!


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と、そこに海の家を撤去するようにと通達するために弁護士の関口(バツイチ・ミーハー弁護士)が現れ、成り行きで事態を収拾しようとするが……関口もまた何故か江里子への恋心に気付いてしまい、男たちの争いはますますヒートアップ!


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更にそこに遅刻して来た林(天然・カラ回り)までが加わり大混乱に。


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果たして7人の男たちの江里子ちゃんをめぐる恋のバトルの行方は!?


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真冬の浜辺に残された海の家を舞台に、憧れのマドンナをめぐる7人の男たちの妄想が大暴走するシチュエーションコメディ。




個性あふれるキャストが繰り広げる怪演と、ラストまで途切れないハイテンションなユーモアが抜群に面白い。


合間に挿入される回想(妄想)シーン以外は、延々と海の家の中のみで物語は進んでいきます。


話す内容は、‘夏に一緒にバイトをしていた女の子は、いったい誰に気があったのか?’。

こんなバカらしいことを大真面目に(?)熱く議論するオバカ男たち。


超ナルシストの杉本は自信満々だが……
「俺は彼女のことを何でも知っている。尾行して家だって知ってるし、たまに郵便物もチェックしてたし」
「それ、単なるストーカーじゃねえかよ!」


45歳の独身マスターは、
「俺みたいなちょいワルおやじが今はモテるんだよ」
「ちょいワルってイメージ、全然ないんですけど」
「ちょいワルだよ……胃が!」
「胃がかい!」


こんな感じの~あまりにもくだらなさすぎる台詞の応酬(笑)。


抱腹絶倒の自己アピール合戦、男たちのオバカな妄想が次々と炸裂!

テンポよい間抜けな台詞のやり取りに最初から最後まで笑いっぱなしでした。


ところで結局、最後まで姿を現さなかった江里子の友人で猫田の彼女でもあるヨシミちゃん。
「完膚なきまでのブス」「西田敏行が女装したようなブス」「有り得ないブス」とメチャメチャ言われていただけに、逆にその顔を拝んでみたかった?あせるあせる



7人の男たちは、みんな濃いキャラでしたが、その中でも佐藤二朗の存在感が強烈。
大爆笑必至!



現在、『勇者ヨシヒコと魔王の城』でユル~~い笑いを爆発させている福田監督。
この作品でもオバカな演出がサイコーです。