
【出演】
山寺宏一、岩田さゆり、ウド鈴木、増田英彦、初嶺麿代、浪川大輔、西川風花、末永遥、松本梨香、黒川芽以、松田洋治
【監督】
秋原正俊
“アルセーヌ・ルパンは日本にいた!?”
ある日、地元の名士である面河十伍が教われ怪我を負い、その秘書・佐久山がナイフで殺害された。
事件の鍵を握るのは、発見者である一人娘のジュンコと、その家の使用人レイナ。
事件を担当する敏腕刑事・柿田川は、二人に話を訊くが……。
気が強く、悠長に話すジュンコに対し、レイナは地味で口数も少ない。
目撃証言も二人の性格の違いを反映するかのように全く食い違っていた。
ジュンコは逃げる犯人を銃撃したという。
ところが、犯人の足取りは掴めず、事件の真相は深まるばかり。
「この事件の真相はこうです」

突然、柿田川の前に現れたのは……新聞記者に化けて事件現場に潜入してきた女子大生探偵の伊地知宏美。
「犯人は、アルセーヌ・ルパンです!」
彼女は、絡んだ糸を解すように、次々と謎を解き始めていく。
すると、伊地知は糸魚川刑事から一枚のメモを手渡される。
それには……
‘この事件から手を引け。さもなくば復讐あるのみ’
と書かれていた。
一同が不気味に思う中、宏美は見事に場所を示し、ルパンの遺体も発見され、事件は終息したかと思いきや……。
そのルパンから挑戦状が届く!
ルパンは死んでいなかったのだ!

やがて事件現場に置き去られた暗号を見つけた宏美……この一枚の不可解な暗号が、事件の真相であると確信した。
暗号に導かれるように、ルパンを追い求めて行く……。

古書の収集家、佐々部教授や弘前城の管理人、志鷹に協力を求めるが、暗号に翻弄され続け、なかなか真相には辿り着けない。
しかも、手掛かりとみた古書は重要な箇所が破かれていて……。
しかし、次々に解かれていく暗号の謎。
そして最後の暗号が解かれた時、遂に真相の扉が開く!

ルパン・シリーズの代表作「奇巌城」の設定を大胆にアレンジし、現代の日本を舞台に謎解きを繰り広げる異色サスペンス。
ある地方の名家で起こった殺人事件の真相を解明しようとする警官や女子大生探偵らを、翻弄しまくるルパンの姿を描いていきます。
う~~ん……テレビのサスペンス系2時間ドラマの延長といった雰囲気と表現したらいいのか……。
もしくは大林宣彦監督の『三毛猫ホームズ』シリーズ的な感じも?
登場人物たちが、やたらと独白の台詞を連発するのが、ちょっと気になったかも……。
それからウドちゃんの超危なっかしい台詞回しには、思わずハラハラ(笑)。
本来なら主役であるはずの山寺宏一演じるルパンは、意外と出演シーンが少ない。
(ただ、見事な美声)
女子大生探偵&刑事コンビの活躍がメインとなっています。
あ……金田一耕助が後ろ姿だけチラッと登場するのにも注目を。
正直、かなり‘トホホ感’漂う~~B級映画でした


ラストのどんでん返しも、あまり意外性はなかったかなぁ……と。
でも、お目当ての黒川芽以(

(結構、出演シーンも多く、物語の鍵を握る重要な役でもあったし)
女子大生探偵を演じた岩田さゆりも、可憐で魅力的な女優でした。
(眼鏡姿が可愛い)

青森、岡山、長野、東京、埼玉など、各地でロケされているこの映画。
実は、今日観たシネコンの真下にある小○駅西口前でも撮影されていたんです。


映画を観終えて、約3分後にはロケ場所が見物ができるという(笑)。