【出演】
草刈正雄、黒川芽以、草刈麻有、彩輝なお、諏訪太郎、森田正光、水野晴郎、嶋田久作
【監督】
篠崎誠
草刈正雄はダンディな二枚目俳優として知られるが、実はその正体は女王陛下の諜報部員・コードナンバー‘0093’であった！
かつて芸能界に潜む悪の組織を壊滅すべく、駆け出しだった0093は無名の俳優「草刈正雄」として潜入捜査を行い組織は壊滅した。
しかしその美男ぶりからあまりにも有名になりすぎたため、それを逆手に取って正体を隠すために芸能活動を続けていたのだ。
もっとも、長らくスパイとしての活動が無かったために本人も忘れかけていたのだが……。
しかし、そんな彼に20年ぶりの新たな指令が‘Ｍ（お天気の森田さん）’から下される！
‘イギリスの研究所から盗みだされ、日本のIT企業の社長・三輪嘉門が入手した「洗脳信号ディスク」を回収せよ’
三輪は新たに開局するテレビ局を通じて視聴者を洗脳する事で、自らが独裁者となる事を目論んでいたのだ。
0093は早速活動を開始したが、そんな彼の正体を暴くべく、日刊スポーツの美人女記者・霧島ハルキがスクープ狙いで追いかけ始める。
しかも「草刈正雄」の愛娘・麻有は父親の反対を押し切って女優を目指し、三輪のテレビ局のイメージガールに選ばれてしまう。
スパイとして、スターとして、更に父親として……愛する娘と日本の平和を守るため、そして猿とバナナと宇宙人のために……0093＝草刈正雄の壮絶で（？）超オバカな戦いが始まる！
草刈正雄が‘実は世間のイメージである二枚目俳優を演じている諜報部員’という設定で、007シリーズに代表されるスパイ映画のパロディを盛り込んだ‘日本初の本格的スパイ映画’！（という触れ込み）
日本版『オースティン･パワーズ』もしくは『裸の銃を持つ男』とも呼べるナンセンス･コメディ。
くだらない、あまりにもくだらない、どうしようもなくくだらないギャグのオンパレード。
ここまで徹底的にやられたら、呆れ返ってただただ笑うしかない？
バナナを踏んですっ転ぶという‘お約束’以前の超ベタベタな小学生ギャグをしつこく繰り返すシーンは、ある意味スゴイ！？
ツボだったのが、草刈が20年ぶりに‘Ｍ’の元を訪れるシーン。
入口で警備員に止められて、「あんたホントに草刈正雄？ちょっとモノマネしてみてよ？」
「こんばんは、草刈正雄です」
「じゃあ、次は『華麗なる追跡』の田中邦衛」
「こんばんは、田中邦衛……できないよ！」
俳優・草刈正雄に主演映画のオファーが来た際のタイトルが……『復活の屁』。
もうバカらしいのを通り越しています
お目当ては～ヒロインの黒川芽以。
悪の組織に潜入する時の衣装が激カワ
（ちょっとぽっちゃりしているところが、魅力的）
低レベルな駄洒落、間違った諺、古い流行語を連発しまくる、バリバリ天然な女性記者役を生き生きと（？）演じています。
草刈正雄と顔を合わせる度に、
「あ！草刈正雄！」
とフルネームで呼ぶのが特徴。
「昔の映画のDVD観ましたけど、カッコよかったです！『汚れた‘ひでお’』」
「……英雄……」
それから故・水野先生が出演しているのですが、ライフワークであった『シベリア超特急』のトレーナーを着て熱演している姿は、今となっては哀愁ささえ感じてしまう？
あとエンドロールに注目。
出演陣が身体を張ったアカデミー賞ものの名演技を（？）披露！
そしてそのエンドロール後には……第2弾の予告が！？
‘次回作『0093 草刈正雄は二度死ぬ』撮影未定’
こういうオバカ映画大好きです
是非、シリーズ化してもらいたい……まず無理だろうけど（笑）。