『ヘイズ/HAZE-Original Long Version』 | エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

ただの戯れ言?!またはエッセイのようなもの。
そしてボクは時をかける。

『ヘイズ/HAZE-Original Long Version』


エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて-es~28.jpg


【出演】
塚本晋也、藤井かほり、辻岡正人、村瀬貴洋、神高貴宏


【監督・製作・脚本・撮影・美術】
塚本晋也




鉄パイプを擦り削る音、苦痛とともに腹から流れる出る血、ズタズタに引き裂かれていく肉体、死体が打ち捨てられた池……。


男が目を覚ますと、そこは身動きの取れない密室であった。


エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて-es~29.jpg


どうしてここにいるのだろうか?

全くワケが分からず、何の記憶もない。


‘何だよ、これ……落ち着け、落ち着け。よく考えろ’


男はこの異常なほどに狭いコンクリートの空間から逃げ出そうと必死の思いでその場を移動するが……中は迷路になっており……。


エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて-es~27.jpg


そうして辿り着いた先には、同じ境遇に遭っている一人の女が。

そしてそこには、バラバラにされた血まみれの死体が何体も転がっていた!

「ここが最後の場所よ。そのうち、私たちもこうして殺される」


二人は血の池を潜って脱出を試みるが……。




腹部に傷を負った状態で、異様に狭いコンクリート空間に閉じ込められた男の極限の恐怖と、意識の変容を圧倒的な緊迫感で描き出す恐怖の密室劇。

塚本監督が、生と死の境界でもがき苦しむ主人公を自ら熱演!



凄まじい映像、閉じ込められた男とともに味わう窒息感!

オールデジタル撮影による粗い粒子のハードな映像に恐怖感が倍増です。


49分の短編ですが‘塚本ワールド’の真骨頂が全開の作品でした。



エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて-es~26.jpg