『男はソレを我慢できない』 | エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

ただの戯れ言?!またはエッセイのようなもの。
そしてボクは時をかける。

『男はソレを我慢できない』


エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて-es~28.jpg


【出演】
竹中直人、鈴木京香、小池栄子、ベンガル、清水ミチコ、高橋幸宏、高橋克実、温水洋一、大森南朋、斉木しげる、緋田康人、ワタナベイビー(ホフディラン)、中村達也、HITOE、田中卓志(アンガールズ)、木村公一、安齋肇、小宮山雄飛(ホフディラン)、野宮真貴(元ピチカート・ファイヴ)、小島麻由美


【監督】
信藤三雄




DJタイガー(服部大河)は、7年間の地方ドサ回りの末に下北沢に帰って来た。


エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて-es~24.jpg


昔と変わらぬ実家の饅頭屋‘うさや’で、温かく迎える(?)おいちゃん、おばちゃん、妹のちえり(チェリー)。

(チェリーのテーマ曲は、RUNAWAYSの『チェリーBomb』。しつこいくらい何度も流れるあせる


そんな時、かつてのマドンナであるさつきちゃんと再会!


エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて-es~11.jpg

「さつきちゃーーん!」
(ここでBGMで『君といつまでも』があせる

離婚してこの街に帰って来ていることを知ったタイガーは有頂天。
毎日毎日、さつきの経営する喫茶店通い。


そんな時、折りしも起こった街を揺るがす大事件‘巨大ソープランド建設計画’!

さつきから
「ソープはいや!不潔よ、不潔だわ!下北沢を守って下さい」
と頼まれたタイガーは、
「守りますよ~~!」

さつきにいい所を見せようとぐうたら仲間たちと共に立ち向かう決意を!

「下北沢にソープが出来るんだってよ」
「えーーー、マジっすか!?」
「お前、喜んでねえか?」
「……」


エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて-es~27.jpg


彼らは、建設を阻止するため‘ソープランド・グッチョーネ説明会’に足を運ぶも……。

「説明会はこのくらいにして、次は体験会に入りま~~す!」
「体験会!?」

そして……‘OUR COCK BEAT’

敵の手管に骨抜きにされ、賛成派にクラ替え?

「こんなんじゃダメだ!また説明会行こう!説明会!今度こそビシッと言ってやる!」
「よし、行きましょう!」

ところが、またまた体験会へと……。

「男がゲンキになるシモキタ、いいじゃないか!」

完全にソープのことしか頭に浮かばなくなる、どうしようもないヤローども。

「勝負パンツと勝負ヅラで今夜も説明会だ~!ソープ、ソープ、ソープ!」


こんなバカ男どもに任せておけないと、女性軍が説明会に押し寄せるも……ホスト攻撃で彼女らも骨抜きに……。


その背後には‘天狗’の巨大な陰謀がうごめいていた!

果たしてシモキタの街を守れるのか!?

大ピンチのシモキタの街を救ったのは、さつきの菩薩のような歌声だった!!




大規模な都市計画により、街並みが分断されようとしている下北沢の街を映像アーカイブとして残すため、街全域でロケを敢行した‘おバカで、エロくて、それでいてお洒落’な痛快ハイテンション・ポップ人情喜劇。



竹中直人演じるDJタイガーは、シモキタのトラさん。

「テイ・トウワ知ってる?俺、マブダチなんだよ。ま、俺が育てたようなもんだ。DJバトルもよくやったもんさ」
と自慢しまくりのオバカさん。


『男はつらいよ』のパロディ満載で、設定や登場人物も寅さんの世界そのもの!

冒頭の夢のシーンや、御前様、源公、タコ社長もどきのキャラも出てきます。


エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて-es~10.jpg

(高橋幸宏登場シーンに流れるはYMOの『ライディーン』)



またシモキタの有名な場所も次々に登場。

(松田優作が常連だった‘LADY JANE’や、今は無きシネマートン下北沢等など)


ラストは、タイガーが懲りもせず仲間たちに‘テイ・トウワ’との自慢話をしているところに……なんとご本人が姿を現す!

「あ、テイ・トウワだ!」
「……や、やあ……ひ、久しぶり」
「……あんた誰?知らないんだけど」
「……」
「嘘つきやがって!テメーなんかシモキタから出てけ!」


こうしてタイガーは、小田急線に乗ってシモキタの街を出ていくのでした。

さつきやチェリー、仲間たちに見送られて……。



あまりにバカバカしい内容がツボにハマってしまい、笑いっぱなしでした。

一番爆笑したのが、店をほったらかして体験会に行っていたチャーリー(高橋克美)が、息を切らしながら慌てて戻ってくるシーン。

「ヅラずれてるよ」
「あ」
「股間、濡れてるよ」
「え」

ズボンが何故かビショビショ。

慌てていて、ローションを拭かずにズボンを穿いてしまったようです(笑)。



『男はソレを我慢できない』……要するに、‘男どもはみんなスケベな生き物である’という作品でした!?(笑)。