
「白黒つけるぜ!」
すみれを遠心分離機にかけ、エイリアンを誕生させようとする黒ゼブラーマン。
「さあ、出てこい!出せ!出しちゃいなよ、早く!」
そこに登場!ゼブラーマン!
「残りカスが!何しに来た!つくづく嫌な奴だねぇ……あんた、死ねばいいのに!」

「お前が生きているから、俺も死なない」
「そんなに言うならなってやるよ!お前に!わたしはあんたとは違う!」
その時、すみれの口から巨大エイリアンが復活!
「出たな!」
街を破壊しまくるエイリアンに立ち向かう黒ゼブラーマン……しかし、強烈な‘オナラ’攻撃で吹き飛ばされ、
「テメー、なに食ってんだ!」

一方、市場は瀕死の重傷を負い……息も絶え絶えで、ゼブラーマンと浅野に、
「白も黒もねえ……勝ってくれ」
の言葉を残して息を引き取る……?!
「市場さん!!」
「はい」
「え?えーーー!?」
その頃、黒ゼブラーマンはエイリアンの攻撃に劣勢の大ピンチ!
万事休す……かと思いきや、腹から血を流した新実が救出に!
「……!!」
「言ったろ……お前のためなら死んでもいい」
ユイを守るために自分を犠牲にしてエイリアンを封じ込め、命を落とす新実。
「……バカだな、お前は……」
と、一筋の涙がポトッ。
「……なんだ!?なんだ、これは!?……黒くしてやる!真っ黒にしてやるーー!」
思いもよらなかった感情、生まれて初めての涙に動揺しつつも、それを必死に振り払おうとするが……。

「やめろ!ユイ!」
「うるせー!あいつを倒して神になるんだ!」
「合体だ」
「なに???」
「合体するんだ!それしかない」
と、いきなり薄汚れた布団を敷き始める。
「ふざけるな!オレはお前が嫌いだ!」
「俺だって嫌いだ。でもお前は俺の中の一部だ。完全な黒も完全な白もない」
「……」
「お前にはまだ涙が残ってる。だから今ならひとつになれる」
向かい合うふたり。
やがて……合体!
そして……遂に最終形ゼブラーマン誕生!
と……ゼブラーマンの手から、○○がポロリ。
‘STOP AIDS!’
感嘆の表情で拍手する浅野と市場。

ゼブラーマンは巨大エイリアンに、
「ゼブラビーム!」
しかし、びくともしない!
その時、ゼブラーマンの脳裏にTV版『ゼブラーマン』のあの映像が浮かぶ。
「思い出した!」
「え!あれは無茶だって!デカすぎるよ!」
「浅野さん、ひとつ聞いていいですか?白黒つけることで、人は幸せになれるんですか?」
ゼブラーマンは、エイリアンとの最終決戦に挑む!
頭に噛り付き、エイリアンの身体を食べる、食べる、食べまくる!
しかし食べても食べても減らない身体。
このままでは埒が明かない~~と、究極の作戦を敢行!
「白黒つかねえから、丸く収めたぜ!」
球体となったエイリアンから顔だけを覗かせているゼブラーマン。
「信じれば夢は叶う」
「ゼブラーマン!ゼブラーマン!」
球体となって天高く舞い上がっていくゼブラーマン。
「ありがとう」
宇宙空間をさ迷い続けるゼブラーマン……その姿は神々しくさえあるのだった!?
はっきり言って、くだらねえオバカ映画!
でも、三池監督、クドカン、哀川アニキの遊び心が満載の愛すべきオバカ映画です


『時計じかけのオレンジ』『スパイダーマン』『ブレイド』『燃えよ!ドラゴン』等々の、ベタすぎるパロディも最高!
(ゼブラクイーンもレディー・ガガのわかりやすいパロディだし)
そしてこの作品の最大の魅力は~もちろん、ゼブラクイーン様



エロい、エゲつない、カッコイイ



日本映画史に遺るような究極の悪役を見事に演じた仲さんにシビれまくりです。
‘イケてるB級’
『ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-』
オバカな大人たちがオバカになって作ったオバカ映画!
こちらもオバカになって、ひたすら楽しめばいいんです



※エンドロールの後、‘このドラマはフィクションです’との字幕がご丁寧にも出ますが……当たり前だっつーの

