

『NECK ネック』を鑑賞。


※ネタバレがありますので、これから鑑賞予定の方はご注意を。

【出演】
相武紗季、溝端淳平、板東英二、細川茂樹、鈴木一真、温水洋一、板尾創路、栗山千明、平岡祐太
【監督】
白川士
【ストーリー】
独自の研究でお化けを作り出すことをライフワークにしているかなり変わり者の女子大生、杉奈。
その杉奈に片思いをしている友和は、恐怖の妄想を具現化するという巨大な箱・‘ネックマシーン’に入れられてしまい……。
舞城王太郎の書き下ろしを『ラブ☆コン』『ハンサム☆スーツ』のチームが手掛けた‘胸キュン・ホラー・エンターテインメント。
笑いも怖さも何とな~く中途半端で終わってしまった感も無きにしもあらず……でも充分に楽しめました。
相武紗季が演じた杉奈のキャラはとても魅力的!
(みんなから敬遠されている‘変’な女の子を好演)
妙なアクセントの方言や、しょっちゅう甘いモノばかり(人形焼やらミスド、クッキーなど)ムシャムシャ食べている姿などが‘変’なのに……カワイイです。
サイドがモシャモシャっとしたダサい髪型もキャラと合っていたかも。
相武紗季はこれが映画初主演とのことですが、演技はかなり上手いと感じました!
男子には相武紗季と栗山千明の共演、女子には溝端淳平と平岡祐太の共演が見所のひとつでしょうか。
板東、板尾、温水はワンシーンのみの出演と贅沢な(?)使い方。
芸達者なこの3人のうちの誰かがもっと絡んでくれば更に面白くなったようにも思うのだけど……。
『エルム街の悪夢』『チャイルド・プレイ』『リング』の貞子風のお化けなど、過去のホラー映画を分かりやすくパロってます。
クライマックスは、ちゃちな動きの人形、甲冑の襲撃、ビーム攻撃の炸裂、有り得ないメイクをしたキザな助っ人の登場……と、チープすぎるくらいチープな描写の連続!
確信犯的B級テイスト満載です。
何も考えず頭を空っぽにして観るには最適な‘B級ホラー&コメディー’……ただただ笑ってただただ怖がる……そんな作品。
この手のくっだらないB級オバカ映画、嫌いではない

あ……エンドロールの後に‘オマケ’の映像があるので、もしご覧になる方は最後まで席を立たないでください!
‘んん?杉奈の正体は……?’
(マイケル・ジャクソンの『スリラー』的エピローグ?!)
ま……杉奈に咬まれるのならば、友和も本望だった……でしょう!?
ちなみに450席程のキャパに客は10人くらいと、公開間もない作品としては相当に寂しい入り……でした。