明日の初戦、日本はカメルーンと対戦ですね!
なんて……実は自分……大の野球ファンでして、サッカーに関してはあまり詳しくありません。
でもやはりワールドカップには注目してしまいます。(所謂、‘にわかサッカーファン’てやつですね……すみません


ところでサッカーを題材にした映画でパッと思い浮かぶ作品といえば……。
やはりこれです




『勝利への脱出』
キャストは、シルベスター・スタローン、マイケル・ケイン、マックス・フォン・シドー、そして‘神様’ペレ等、当時のサッカー界のスーパースター達も役者として出演しています。
(ペレは台詞もかなり有り、堂々の演技ぶり)
監督は名匠、ジョン・ヒューストン。
舞台は第二次大戦中のナチス捕虜収容所。
ここで元サッカー選手のドイツ人将校とイギリス人捕虜コルビー(M.ケイン)が顔を合わせます。
二人はナチスチーム対捕虜チームとのサッカー試合を企画……スポーツマンシップに乗っ取った試合をしようと誓い合いますが……。
ナチス上層部はこれを国家権力誇示、宣伝に利用しようと考え、パリで大々的に開催されることに。
一方、捕虜たちは試合に向けて練習を始め……しかし捕虜たちの本当の狙いは、試合にかこつけた集団脱走にあった。

脱走するには、パリのレジスタンスに頼んでグラウンド下にトンネルを掘ってもらわねばならない。
そこで連絡係兼ゴールキーパーのハッチが(スタちゃん)独りで脱走。
レジスタンスと詳細な打ち合わせをしてから、そのことを仲間に伝えに再び収容所に戻り……が途中で捕まり独房行きに。
ハッチがいなければ脱走の概要がわからない。
焦る捕虜たち。
と、ここで代役のGKの男が泣かせる言葉を……「俺の腕を折れ!キーパーがいなければ試合にならない。そうすればハッチを独房から出さざるを得ないだろ。奴らは絶対に試合を中止させるワケにはいかないだろうしな」とニヤリ。
躊躇いながらも彼の腕をへし折るコルビー。
この過激な作戦はまんまと成功し、ハッチの試合出場が許可されます。
準備万端で試合に臨む捕虜連合軍。
「いいか!ハーフタイムに隙を見て脱出だ!」
そして厳重な監視下、超満員のスタジアムでキックオフ!

試合よりも脱走で頭がいっぱいの捕虜チームは劣勢に立たされ、またナチスチームの汚い反則攻撃にも見舞われるなど苦痛に顔を歪める選手が続出。(ドイツ人審判は反則にも見て見ぬふり)
そして運命のハーフタイム……いよいよ集団脱走の時が……ところがここで捕虜選手たちのサッカー魂が爆発!
「このままで悔しくないのか!?」
「こんな惨めなまま逃げたくないぞ、俺は!」
「あいつらに一泡吹かせてやらないと気が済まない!」
「やってやろうじゃねえか!絶対、負けたくねえ!」
「あんな汚いサッカーをする連中は我慢できねえ!」
彼等は脱走を中止し、後半戦のピッチに立ちます!
捕虜チームを応援する大歓声が沸き起こるスタジアム。
捕虜イレブンの男の意地とサッカー愛を賭けた後半戦が始まる!
(クライマックスには、ペレが華麗なるオーバーヘッドキックを披露!)
そして……ラストは捕虜たちがあっと驚く展開に……。
感動的で思いもよらないシーンが待っています


『大脱走』+『ロンゲスト・ヤード』といった趣のこの作品……傑作です

‘勝利’も‘脱出’も手に入れた男たちに乾杯

