松田優作・創作ノートより | エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

ただの戯れ言?!またはエッセイのようなもの。
そしてボクは時をかける。

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~松田優作・創作ノート『つねひごろのことのぶるうす』より~



信じてもらっていないという事は、ハナッから自分が信じていなかったって事かなあ。

おたがいの劣等意識が対抗意識へとつづく時、すでに、それまでの見せかけの親しさみたいな、浅くて、だらだらやたらと長いつながりは、ほとんど切れっちまうんだなあ。

いいかげんだなと自分にも相手にも感じてしまう時の、なぜかみじめったらしさみたいなふわふわしたものってのは、たべてもたべどころのない綿菓子みたいなものかもしれないなあ。
何となくただ、甘さみたいな余韻がしり切れとんぼのように、のこるだけだね。

割り切っちゃあいけないんだよ、そんな時でも。

じゃあ、どうするって開き直ってもなおいけない。



これはボクが敬愛してやまない松田優作が、生前書き残したもので、遺品の中から見つかったノートに記されていたそうだ。

優作の抱えていた苦悩、或いは心象風景がリアルに伝わってくるような文章だ。