ボクが観たヘンテコな特撮映画。
○「漂流教室」
大林宣彦監督の大ファンのボクですが、この作品を観たときは度肝を抜かれた…「な、なんじゃこりゃあ!」と。
唐突にモンスターのゴキブリが、ピアノを弾き出すシーンには思わず口がアングリ(゜o゜)
楳図かずおの原作を頭に浮かべながら観てしまうと、あまりのギャップに思考が停止します。
○「ゴジラ対ヘドラ」
当時の子供達はこれを観てどう思ったのか?トラウマに悩まされはしなかったかと心配になる。
かなりブッ飛んだ歌詞の主題歌にサイケデリックな映像、片目を潰されるゴジラの悲惨な姿、そしてヘドラのあまりにもグロテスクな造形。(↑写真参照)
ラストもかなり強烈!ヘドラの両目をえぐり出したゴジラが、その目玉を地面におもいっきり叩きつけるというタランティーノも真っ青の壮絶な描写。
それにしても、ヘドラは憎らしいほど強い…「ゴジラFINAL WARS」では、簡単に負けてたけど…。
○「ノストラダムスの大予言」
作中でのある描写が問題となり、DVD化されていない幻の作品。
ただ海外では発売されており、字幕付の輸入ビデオで観た。
これでもか~というくらいの阿鼻叫喚、魑魅魍魎のオンパレードなのだが、最後はそれは一人の男(丹波哲郎)の空想の世界だった…というオチに「おいおい!」とツッコミたくなった。
因みに若き日の由美かおるが超綺麗。
○「ゴジラ対ガイガン」
この作品の最大のハイライトは、これしかない!
ゴジラとアンギラスが会話をするシーンだ。なんと漫画の吹き出しで…。
「おい、アンギラス」
「なんだい?ゴジラ」
「力をあわせてガイガンを倒そう」
こんな感じで字幕吹き出しが出るのですよ。
いくら子供向けとはいえ、これはないだろうって感じです。この演出に当時のお子様達は、喜んだ…ワケないよな、きっと。
第一期ゴジラの迷走時代ですな。
○「宇宙怪獣ガメラ」
過去の作品のおいしい場面をツギハギにくっつけた珍品。(新たに撮影した特撮シーンはほんの僅かなヤッツケ映画)
最大の見せ場は、ガメラと特別出演(?)の宇宙戦艦ヤマトが仲良く並んで飛ぶところ。
ストーリーとはほとんど関係なく、只のサービスシーンなのですが。
また人間側の主役がマッハ文朱(懐かしい)って辺りも恐れを知らぬキャスティング。
ところで~ガメラは宇宙怪獣ではなくて、子供が飼っていた亀が放射能(だったかな?)の影響を受けて怪獣に…て設定じゃなかったっけ?
○「妖怪大戦争」
以前、CSで観た。
何年か前に三池監督がリメイクしたやつのオリジナル版ですね。
異国の妖怪に対して、日本の妖怪達が結託して立ち向かうというストーリーだった。
日本の妖怪のリーダーは油すましなのだが、普通の子供が被りモノをしているだけにしか見えず、かなり笑える。
河童がコメディリリーフを一手に引き受けている辺りも常道ですな。
○「宇宙からのメッセージ」
SFにも関わらず、東映ヤクザ映画色がプンプン漂うアンバランスさとチープな特撮がある意味そそられる?
この映画、アメリカではカルト作品としてマニアに人気があるのだとか。まあ、主演がサニー千葉ですし。(まだ少年顔のヘンリー真田も出てマス)
成田‘工藤ちゃ~ん’三樹夫の宇宙人メイクは凄すぎる…。
それにしても、深作監督は何を血迷ってこんな作品を撮っちゃったんだろ?!
○「惑星大戦争」
現千葉県知事のあの人が主役。「スターウォーズ」と「ヤマト」を足して2で割ってそれをまた足して引いてまた足して…としているうちに支離滅裂に陥ってしまったような作品。
チューバッカもどきのキャラ(つぅか、まんま)は出てくるし、宇宙船はヤマトそっくりの造形だしと、堂々とパクり捲ってます。
○「超少女REIKO」
この中では唯一リアルタイムで劇場で観た作品。
因みに初日に銀座の映画館に観に行ったら、客席が2割も埋まっていなかった覚えがある…一応、観月ありさの映画デビュー作なんですけどね。
日本初の本格的サイキックホラームービーって触れ込みだったんだけど、空回り全開の駄作に終わってます。
キョンキョン(特別出演)がワンシーンのみ出てくるところだけが唯一の見せ場か?!