女子高生探偵のアイと助手のユウは、ひょんなことから遺産相続でモメる一族の館へ。
携帯の電波が届かない森の中、空一面を覆う雨雲…外界から閉ざされた館で発見されたのは男の刺殺体だった。
遺体に乗った巨大な鶴の銅像と被害者の異様な体勢、それらが意味するものとは?
謎解きの最中に第二の不可解な殺人も発生。さらには二人にも魔の手が。
やりたい放題ミステリ開幕!
何をどこからどうつっこんでいいのか困るくらいだし、
そもそもメフィスト賞受賞作の続編に対してツッコミをいれるというのは「だったら読むなよ」という話だし、
メフィスト賞ってわりと最近まともなミステリが増えてきていただけに、本来こういうものだったよねというのを思い出させてくれたし、
だからもうこの作家にはかかわらないようにすればいいだけだし。
メタミステリ、あまり好きじゃないんですよね。
ちょっとした遊びで隠し味程度に入るメタ要素なら楽しめるのだけれど、ここまでメタメタ過ぎると、もうメタミステリ小説ではなくてただのメタ小説だよね。
それにしても最近の若手作家でストレートなミステリの書き手はいないのかな。
とにかく新しいこと、誰もやったことがないことを追及するばかりで、小説として面白いとかミステリとして面白いとかが二の次になってしまっている。
それは本末転倒ではないかなあ。
男女のカップルがいて片方が不治の病に罹患していて……なんていうのは「セカチュー」以降、ド定番として定着したよね。
それでもなお「キミスイ」とかは面白いし、売れるわけじゃん?
定番でもいいんだよ、ベタでもいいんだよ、使い古された設定でもいいんだよ、面白ければ。
「新しい」より「面白い」のほうが大事なんじゃないかな。