「おじいちゃんとパン」 たな パイインターナショナル ★★★★ | 水底の本棚

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しがない書店員である僕が、
日々読んだ本の紹介や感想を徒然なるままに書いていきます。

書店のオシゴトの様子なんかも時々は。
本好きの方、ぜひのぞいてみてください。

おじいちゃん、今日はなにぬるの?
食パンを通してつづる、おじいちゃんと ぼくの、やさしくておいしい、パンのおはなし。 甘いものが大好きなおじいちゃん。食パンに、毎日ジャムやマシュマロなどの甘いものを塗って食べています。
その甘いパンを楽しみにしているのが、まごの「ちびすけ」。
このちびすけの成長を、食パンレシピと共につづります。
コミック「ごはんのおとも」で累計10万部のヒットを生んだ新進気鋭の作家、たな、初の絵本作品です。

 

 

見開き1ページでおじいちゃんのつくる食パンのイラストとレシピ、

 

そのパンをねだりにくるちびすけとおじいちゃんのやりとりが描かれています。


そのパンのイラストの鮮やかさ!

食べてないけど思わず「美味しい!」って言いそうになるくらいです。

 

ページが進むごとに最初は幼稚園生くらいだったちびすけが段々と成長していき、小学生から中学、高校、大学生らしい感じになっていきます。


ずいぶんとしっかりした体格になった彼のことを相変わらずおじいちゃんは「ちびすけ」と呼んでいるのが可笑しくも微笑ましいです。

 

さて。

 

ちびすけとおじいちゃんの二人の物語にはどんな結末が待っているのでしょうか。

 

その結末はぜひ皆さんが実際に読んで確かめてほしいと思います。

 

「どこがどう面白いのかを説明してしまったら台無しなので説明しない」ということ自体が面白さの証左だと思ってもらえたらいいです。

 

たなさんならではの、意外な結末が待っています。