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2017プレナスなでしこリーグ2部第4節(4/16)、後半34分に負傷交代した戸田歩選手(19歳)ですが、精密検査を行った結果、以下の通りの診断となりましたのでお知らせ致します。一日も早い復帰に向けてスフィーダ世田谷FCメディカルチームがサポートして参ります。戸田歩選手に引き続き温かいご声援を賜りますようお願い申し上げます。
診断結果:左遠位脛腓間靭帯損傷
全治:4ヵ月間の見込み
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クラブより発表がありました通り、右サイドバックとして開幕から出場してきた戸田歩が長期離脱となりました。
元々怪我が少ない選手で、スフィーダ世田谷FCアカデミー時代に過ごした6年間で長期離脱した経験はありません。
せいぜい軽い捻挫や肉離れ程度のもので長くても一週間程度休むようなものがあったぐらいです。
怪我でどうやっても試合に出れないこともなかったほど。
それ故に怪我での離脱は極めて薄い選手と認識していました。
勿論、サッカーのような激しい競技ですから、怪我のリスクとは常に隣り合わせなわけですし、その覚悟は私も選手も認識していますが、「まさかこの選手が…」という感覚はあります。
しかも、これまた怪我にめっぽう強かった左サイドバックの橘木も長期離脱ですから両翼を失うことになりました。
戸田の持ち味は圧倒的なスピード。
爆発的なスプリント力を活かした上下動で、攻撃ではサイドを駆け上がり、守備では広範囲を一人でカバー出来る重要な選手でした。
また強靭な体幹を持ち合わせており高校卒業のルーキーにも関わらず、パワーでも十分なでしこリーグ2部にレベルにありました。
左サイドバックの橘木も抜群のスピード、ドリブル、フィジカルなどが持ち味の選手で、私は個人的にこの両サイドバックの迫力ある攻撃参加に期待を寄せていました。
それ故に橘木の離脱も心が痛みましたが、戸田までも離脱となるとなかなか厳しい状態に追い込まれたのは事実です。
前節オルカ鴨川FC戦では左サイドバックに永田、右サイドバックにこれまたルーキーの柏原を緊急配置。
両者とも橘木、戸田とはタイプは違えど負けず劣らずの非常に優れた選手達ですから、しっかりと自分の持ち味を出し素晴らしいパフォーマンスを披露してくれたと思っています。
ただ、永田や柏原は両者がいれば違ったポジションで起用していた可能性もあるわけですから選べる選択肢が減っているのは事実です。
それでもシーズン中での怪我は付き物であり、いつもそのリスクと駆け引きしているわけですから、今は起用できる選手たちでベストを尽くすことだけを考えています。
戸田が笑いながら言っていました。
「あの時(怪我した瞬間)試合も終盤でみんな疲れていたから自分が怪我をしたことでみんなを休ませることが出来たから良かったんですよ、少しは勝利に貢献できましたかね?」
スフィーダ世田谷FCアカデミーに青春を捧げた一人の娘が立派な選手に育ってくれました。
戸田は今シーズンの終盤にカムバックできる可能性がありますので引き続きご声援を賜りますようお願い申し上げます。
川邊