2017.01.07
年始の話になりますが、ユースの全国大会を最後に振り返りたいと思います。
ずっと下書き状態で途中保存させていました。
一昨日、3年生を送る三送会が終わりそれをもって2016ユースチームの活動は完全に終了となりました。
これを1つの節目とし、私と2016ユースチームの旅は終わりとさせて頂きます。
長くなりますのでご容赦ください。
スフィーダ世田谷FCユース史上初の全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会4位入賞を果たすことが出来ました。
所詮4位だろ、と言われてしまえばその通りですし、優勝以外は敗者だということも分かっていますが、私達スフィーダ世田谷FCユースにとっては立派な結果だと思っています。
何より、そのプロセスが選手達の成長において重要でしたからきっと4位でも選手達は胸を張ってくれていると思います。
まず初めにユースチームにも関わらず、トップチームのサポーターの皆様方にも応援して頂けたこと、いつも変わらず応援して下さるご父兄の皆様方に改めて御礼申し上げたいと思います。
誠にありがとうございました。
たくさんの支えがあってこその結果と十分に心得ています。
また選手の皆にも心から感謝しています。
共に過ごせた日々で、感じたこと、思い出したこと、初めて味わったこと、など1年間を通じて素晴らしい経験をさせてもらいました。
目には見えないものですが、私が手に入れたものは凄く大きくて、大事なものです。
コーチとして一つも二つも成長できた一年になりました。
これも選手達がいてくれて、それをサポートして下さるご父兄、そしてサポーターの皆様があってこそのこと。
お金では絶対に買えないかけがえのない経験をさせてもらえたことに心から感謝しています。
そして、いつも私と選手を全力でサポートし、チームで最も重要な役割を担ってくれたあやめ。
あやめがいなかったら絶対に成し得ることのなかった結果ですし、あやめが居てくれたからこそ大事になった時間。
本当に感謝です。
私がコーチに無理やり誘いスタートした強制コーチ生活(笑)
最初はただ単に私への恩返しになるのなら…
ということで嫌々一肌脱いでくれましたが、いつしか選手達のまっすぐな姿勢に心を打たれ本当に選手達を愛してくれました。
あやめなくして選手達の成長はあり得ませんでした!
本当に大感謝!!
2016ユースチームがスタートを切った約1年2か月前。
選手達が設定した目標が同大会でのベスト4。
この目標設定が高いのか?
それとも低いのか?
少なくとも私の中では非常に高い設定だと考えていました。
何故なら、ベスト4に入る為には昨年優勝のセレッソ大阪、以下日テレ・メニーナ、浦和レッズ、ジェフユナイテッドと言ったJリーグアカデミートップ4の牙城を崩す必要があり、この年代でそれらのチームがいかに抜きんでているかは周知の事実であったからです。
そこに勝とうとするのであれば、並々ならぬ努力は当然の事、このチームと選手達の潜在能力を引き出し、個々のストロングポイントを最大限に発揮するサッカーが出来なければ極めて困難なプロジェクトであると考えていました。
またどこかで所謂ジャイアントキリングを引き起こさせる必要があり、その為には今まで取り組んできたスフィーダ世田谷のサッカーをアップデートさせる必要もありました。
だから彼女達が波乱を起こせるようなサッカーを習得できるように、彼女達の目標を叶えさせるために、私なりの勝つための手法を植え付けてきました。
勝つために何が必要で、どうすれば勝てるのか1年間伝え続けてきました。
その上で、結果として得た全国4位には大きな意味がありますし、新しい歴史を築き上げてくれた2016ユースチームに感謝しています。
そんなユースで一番感じたこと、、、
それは彼女達の底知れぬ伸び代とサッカーへ懸けるあくなき向上心や情熱です。
ユース、ジュニアユース、ジュニア全てを問わず、育成年代の選手達はコーチ次第でどうにでもなるということを改めて感じる一年となりました。
コーチが太陽で、選手は向日葵。
コーチが太陽となり、彼女達を照らし続ければ、太陽に向かってまっすぐ伸びる向日葵のようにどこまでも伸び続けようとしてくれます。
そんな真っすぐな姿勢でいてくれた彼女達には心から感謝していますし、そこから得た感覚は、指導者として忘れかけていた大事なものを思い出させてくれたような気がしています。
毎日楽しそうにサッカーに打ち込み、どんな苦しいトレーニングも笑いながら乗り越えていく。
本当にサッカーが大好きで、貪欲に全てを吸収していく様は『痛快』という言葉以外当てはまらないほど痛快でした!
育成年代選手の伸び代は計り知れず、大人が大人の価値観や先入観だけで決めるものではないと改めて感じましたし、選手達はコーチに左右されるだけであり、コーチ次第でどうにでも導くことが出来るということを再認識した一年でした。
だからこそ私ももっと成長しないといけないと感じましたし、選手達の夢や目標を叶え続けることが出来るコーチでありたいと強く決意しました。
私たちコーチは選手の未来に触れる重要なポジションに置かれていることを理解しておく必要がありますし、それだけの自覚と覚悟がなければやれないものなのだと再認識しました。
本当に大事な時間でした。
2017.2.25
もっと私に力があればもっと違った景色を見せてあげられたのかもしれない。。。
何度もそう考えました。
ただ、結果的に日本一には及びませんでしたが、一瞬でも”それ”を意識させてくれたチーム作りが出来たことに誇りを持っていますし、日本一真っすぐで素敵なチームだと思えるチームで指導できた時間は本当に幸せでした。
このチームも過去に私が指導してきた他のチームと同様に私の”誇り”です。
これから皆の未来は違う道を歩むことになりますが、きっとまたどこかで交わる時が来るはずですし、ここで見つけた一生の仲間と共に新しい未来を創ってもらいたいと思います。
2016ユースありがとう。
そして、サポートして下さった全ての方々に感謝申し上げます。
散り散りになったそれぞれの活躍が遠くから風の噂で聞こえてくることを楽しみにしています。
またどこかで!
川邊