約束から数日、初めて会う日。


期待と不安が交差する。

自分でも表現しようのない、胸が締め付けられるような

様々な感情が溢れる中、仕事をこなす。

正直、ほぼ仕事は手についていない。


頭の中で、いつものように、どう人だろうか、

何を話そうかとか考えてどうにもならない。


仕事が終わる。

いよいよこれから会うんだ。

一向に感情の溢れが止まる気配も無い。

会社を出て待ち合わせ場所まで向かう。

待ち合わせにはまだちょっと早い。

近くの公園でタバコを吸って

気を落ち着かせようとするが全く効果なし。


何を話そうかとかいろいろ考えたが、全部は覚えきれない。

とにかくテンションをあげる!

嬉しい・楽しい、という事を相手に伝わるようにする!

ガンガン話す!

の3つだけを胸に秘める。



そうして待ち合わせ場所へ。

その場所に少し小柄で綺麗な女性が立っている。

歩み寄って話しかける。

はじめましてからの自己紹介。

お互いぎこちない、というより、俺だけ浮いている感じだが

とにかく話しかける。

不恰好でも何でもいいから、こういう状況では

男からどんどん話しかけるしかない。


店についてからは少し落ち着いて、

いろいろと思っていた事を話す。

ときおり相手が話してくれるので、

そのときは全力で聞きに回る。


咲子さんの印象は、

最初なのもあるけど少し控えめな感じで、

でも仕事もしていてしっかり自立した感じもありつつ、

話し方も飾らないし丁寧で感じ良く、

なおかつ綺麗だし、一緒にいてとても心地よかった。



そんなこんなで、少し打ち解けたかなという

ところでそろそろ帰る時間。


帰り際にまた誘うから、という言葉を投げかけて

お互い帰宅の途につく。