――山寺駅から東に1㌔ほど進むと、山寺千手院が見えてきます。
通称「ついてる鳥居」。
恋愛運をよくしたい人は、鳥居の右側に抱きついて「ついてる」を十回、金運大吉にしたい人は、鳥居の左側に抱きついて「ついてる」を十回となえると御利益があるようですが、よくばって一度に両方やってはいけないようです(笑)。
「裏山寺」と言われているこの地は、知る人ぞ知る穴場スポット。
なので、ほとんど人も見かけませんが、日本一周している方のバイクが停まっていました。
今回、私が目指す目的地(まさに「穴」場スポット)もこの岩場の中にあります。
まずは、この線路を越えてゆけ――。
右見て、左見て……行ってよーし!
仙台市と山形市を結ぶJR仙山線。タイミングよく電車は通りません(写したかったのに)。
石段を上った正面に本堂(大悲殿)。
御朱印もいただけるようなので、戻ってきたらいただきとうござりまする。
ご利益ありそう!
早速グルグル回させていただきました。
あなたの干支とご縁のある菩薩様はど~れ?
本堂の右手へ進むと、墓所と案内板が見えてきます。
「やまでら天台のみち」と表記されています。
二手に分かれているうちの、左側を進みます。
目指すは、この山道の先にある「垂水(たるみず)遺跡」。
振り返るとこんな感じ。
このひっそりと静まり返った垂水参道をひたすらテクテク……。
途中、木のベンチもありました。
最初はなだらかだった道も、だんだん勾配がきつくなっていきます。
前日に雨が降っていたので滑らないように用心もしながら……。
自然の中を歩くとき、安らぎと同時に感じる緊張感。
ある日~森の中~熊さんに~……実は墓所で男性一人とすれ違っていたのですが、
「熊に注意とあったので引き返してきた」とのこと(道路沿いに旗がはためいていた)。
まぁ、それでも私は突き進みますがね(穴場への誘惑のほうが勝っていたため)。
ヒーヒーフーと歩いて20分(余裕を見て30分)ほどでしょうか。大きな岩が見え出します。
やったー!
着いたどー!!
これこれ
気持ち悪いほどいっぱいの――
穴。
魅惑の穴場スポット。
祠や石碑も見えます。石碑には、古峰神社(こぶはらじんじゃ)と刻まれています。
大正時代まで山伏が、ここに居住しながら修行していたそうです。
おそらく縄文以前から人が住んでいたのでしょう。
侵食という名の大自然の芸術。
岩に含まれる硫酸ナトリウムや塩化ナトリウム(食塩)などが、水に溶けだし形成。
豹柄にも見えてきたり……。
「垂水岩霊境」という名称も付けられているようですね。
案内板には「垂水観音」ともありました。
木の鳥居が見えます。
登ることもできますが、狭いし急だわで大変危険。
まだ死ぬわけにはいかなかったので登りませんでしたが(笑)。
――で、これを見たくてやって来たのです。
ナウシカの巨神兵にも見えるここの部分と、
遮光器土偶の顔の部分がそっくりで。
……ただ、それだけのために(笑)。
もちろん、岩場の雰囲気やパワーに触れたかったというのもありますが。
これらの穴が、宇宙(銀河)にも見えてきます。
E.T.にも見えてきた……。
すると、光の祝福が……。
この丸窓のような穴さえも、日食や月食に見えてきました。
あるいは、ブラックホール……。
まだ続きます――。