旧・松山町(現・酒田市)の山寺地区には、芭蕉の五月雨塚(石碑)があります。
山寺といえば、山形市の山寺で詠んだ「閑さや 岩に染み入る 蝉の声」が有名。
坂を上ったところですぐ右折します。
すると、木のそばにいくつかの石碑が見えてきます。
最上川(風車の辺り)と、庄内平野を見守るようにして立つ石たち。
石は、よく見ると3基ありました(一番左に小さい庚申塚もあります)。
真ん中の一番大きな石が、安永6年(1777年)4月建立の「芭蕉翁五月雨塚」。
五月雨といえば、「五月雨を あつめて早し 最上川」は、あまりにも有名な句。
色づいたケヤキが目立ちます。
芭蕉の頃には、最上川(風車の辺り)もこの麓近くまで来ていたのでしょうか。
下に降ります。実はこの木が気になって眺めていたときに、何気なく見た左上の木の下に芭蕉の石碑を見つけたのです。それまでどこにあるのだろうと探していたのですが……目印になってくれたようです。ありがとう、ケヤキン!
下からのアングル。
知らない人も多いであろう、ひっそりと丘の上に佇む芭蕉の碑。
――そして、この松山では、1984年にUFO騒動があったりもしました。
~ 山形新聞 1984-10-25付(朝刊のコピー) / 同(夕刊のコピー) ~
当時、私の知人や、この近くに住む友人の親も見ていたそうですが、最初は山を上り下りする車のヘッドライトだと思ったそうです。しかし、光があちこちに動いたり大きくなったりするので、車のライトではないとすぐ気付いたようですが。マスコミや野次馬も多く駆けつけたそうで、この怪光現象は約2週間ほど毎晩続いたとのこと。
さらに、このUFO事件の詳細を伝える方もいました。
このとき現れた宇宙人とコンタクトしていたという女性です。
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山形市で古神道の宮主をされていた旧・松山町(現・酒田市)出身の安食天恵(あじきてんけい)さんですが、4歳ぐらいの頃、青い目の黄色い髪の女の子が「今度あなたのところに行くからね」としゃべってきたことがあったり、最上川の河川敷でお椀を伏せたような銀色のボールと、三角帽子を被った30センチ足らずの小人を沢山見かけたりしていたようです。
また、伊勢神宮へ信徒さんと参拝していた際には、突然太陽がグルグル回り出し、
参拝していた神殿が七色の虹の光に輝き出したと思う間もなく、釜型の円盤が現れたそうです。その一週間後、お祈りの行を行なっていた時、突然辺りがピカピカッと光り、「私は金星人です。あなたのことを一週間かかって調べました。あなたは間違いなく大神様からご指導をいただいている人でした。これからは私が地球のことをお知らせいたします」という声が聞こえてきたそうです。
また、産み月が近くなった日の帰り道では、田んぼ一面に「777……」と数字が輝いていて、「あなたの子供は7月7日に生まれます」との宇宙人のメッセージが入り、後の7月7日にお子さんが産まれます。後日、夢の中で金星人と会い、傍らには地球儀のような物があり、どうして金星から来たのか訊ねると、「地球が危ないから」と答えられたそうで、この夢以来、宇宙人とのコンタクトが始まったようです。
昭和59年(1984年)、三人目のお子さんを出産後、実家の旧・松山町に戻った天恵さんには、当時、数多くの報道陣がごった返したというUFO事件が起こります。
天体観測館やレジャー施設などがある外山(とやま)という山があるのですが、そこに光体が現れ、間もなく球体になると天恵さんの実家に飛び込んできたそうです。
光の玉は家の中を縦横無尽に走り回り、やがて家の周りも人だかりになり、彼女の母や見物人たちはただ息を飲んで見ているだけだったようですが、その間、天恵さんはずっと「光」と交信していたそうです。
光は「私はテレベートWAです」と名を告げ、テレベートとは地球の危機を知らせる使者という意味で、WAとはその中のトップの位を表す階級名のようなものだとか。
「自分は130歳で、子供ぐらいの身長です」
「地球が危ない」
「この世は水が汚れているから人々の心も汚れているのです。
心が汚れないようにお水の作り方を教えます」
と言って、湧水を湧かせる力を授けてくれたそうです。
このように天恵さんがご実家にいる時は、毎日が奇跡の光のショーとなったそうで、
大きな光の玉が明滅するように光り、ある時は山中から発光し、またある時はご実家全体が光に包まれたとか。
否定的な科学者や識者たちは勝手な論評をし、町役場まで調査隊を結成する始末。
天恵さんが山形市に戻った途端、松山町の光体現象もピタッと止まった一方で、それ以降は山形市で光るようになり、行く行く先でも呼びかけに応じてくれるようになったとのことです。
天恵さんは、翌年、学研ムー取材班の取材でも、山形市のピラミッド型で有名な富神山(とがみやま)へ同行していました。「山形市在住の霊能力者」と紹介されています。この時も富神山に怪光現象が現れていました(現れるだろうと天恵さんが事前に予告し、天恵さんが指摘した各場所に光が現れた)。
尚、天恵さんはこの書籍を出版された3年後の2005年秋に帰天され、
現在は山形市の大和之宮で天恵命として祀られています。
――以上で、最上川シリーズの記事は終了です。